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桜蕊落ちて踏まるる暖春のかの人の早や詠み殻となり
17
トランプの事を頭に掠めつつそれでも暖房こころおきなく
27
桜散る 葉桜映える 新緑に 風吹き抜けて 麦茶冷ゆ
10
工事場の重機の下に
微睡
(
まどろ
)
む猫 ぐっすりおやすみ 今日は日曜
19
あと
10
年 この勢いでいけるのか 気持ちあっても 先行き不安
14
夜勤明け ビールに焼きそば 食べちゃうぞ 一人暮らしの自由満喫
12
豆を挽き 珈琲淹れて 始まりぬ 新芽が光る 日曜の朝
38
放っといた庭木柿の木紅葉の木放埒すぎる枝のやんちゃよ
22
愛想ないきみが笑顔を向けている奴を地獄に突き落としたい
12
ここにいた なんでわかるの 一発で あなたはいつも 右端にいる
4
思ひでは焼いてしまおう馬なめし武蔵野原とかへりゆくまで
6
卯の花が咲く月としてそう呼ばれ 爛漫春に芽吹けよ卯月
8
なんかこう ようわからんもの
背負
(
しょ
)
わされて 踏ん張ってきた 長子事情
16
うれしい「春」 枯れ盆栽も一斉芽吹く若葉ながらに花添える
19
散りぎわの枝をめぐりて熊蜂は春のなごりをあらためてゆく
16
朝食のテーブルには「これ観てよ」と言わんばかりのリモコンがおり
10
いとはじと 鼻の頭の粉さへも 羽根は黄金と君の焼きあぐ/美味しい餃子になりました。
18
どこかにて 袂を分かつ 風なれど またいつの日か ひとつの世界
21
久々に つくったリース もろそうな ドライフラワーに 小技仕掛けた
9
わたしからあなたの全てよ出てゆけと角質を落とすの、またぽろぽろと
15
おかしいよ おなかいっぱい 食べたのに おなかがへるの ぜったいおかしい
6
公園の砂地 小枝で
描
(
えが
)
かれし アンパンマンの落書きの跡
34
足元に花のひとひらくるくると吾と遊べり風の
音
(
ね
)
になる
35
すべての窓 パーッと開け放ち 家中に卯月の風を招き入れる朝
20
山椒のぴりりと香る木の芽添え 蕎麦を
啜
(
すす
)
りて ゆく春惜しむ
30
風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
21
泥付きの 荷台に寝転ぶタケノコを 「持ってけ」と笑む里山の春
22
コロコロをしてくれる人募集中 あれが愛だと今更知っても
5
チェーン店 建設予定地 草茂り 春深まれど 冬眠中か
18
「一人前の歌人」と言はれ嬉しくも詠み難くなる自意識過剰
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