讃えるに 語彙が足りぬは 僕のせい 安易に君を 比喩など出来ぬ
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痛む歯にカステラばかりしゃぶっては知力体力果てちゃいそうだ
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甘い柔らかい旨みをぎゅっと凝縮し肉汁じゅわっとプリップリッ これらの言葉を使わず感想述べよ
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生まれたて甥っ子を前にいないいないばあ原始的手段できゃっきゃと言わせたい伯母
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立つかぜにおのづすさめるイーグルス われもとらはる空蝉うつせみ宿やど
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獲物から罠にはまるを待つ蜘蛛はチーターの狩りを羨むだろうか  /受身と能動
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首筋に保冷剤巻き揚げ物を あっという間にごちそうさんとは
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自らを好きになれない君だから 代わりに2倍の愛を伝える
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日焼け止め、潮の香りの手のひらを君と重ねて夏を見送る
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あなたのねメッセージもじが欲しいと思ったの 白いノートに🤍ハートが踊る
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しるすのは スマホでなくて 紙がいい シャーペンの音 香る消しゴム
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決戦に備え今まで見た武器がIKEA1階に再集結
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もう少し身の丈に合う恋愛を すれば良かったそのはずだった
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枯れの葉の 海に飛び込む 君の名を 呼ぼうとするも 喉が閊つかえて
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君の居る 世界はこうも 愛おしく 疾はやる動悸に 我を忘れて
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硬直し甘えと厭悪併せ持ち嘘と弱さと卑屈と慚愧
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さいを振り 出た目に文句 言う間さえ 惜しむ出先で 己を鼓舞す
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はらぺこの 腹に沁みりし 唐揚げの 匂いにつられ ちょっと一杯
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にぎやかな商店街夜7時潮引くように静かになりし
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丸顔を 愛いと褒めれば すぐ頬を 君は膨らめ ぷんぷん怒る
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ベストなる レコード今日は リニューアル 目指す明日あしたヴァージンランド前人未踏/やったね!どや顔!
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一雨の ごとにこの肩 のしかかる 秋の気配が 忍び寄る夕
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お帽子さん ろうかにほしてる きになるよ ちま猫ちゃんは ちぇっく・ガサガサ
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ベルばらの作者も歌を詠んでいて本音つたえる三十一の薔薇
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ベルばらをはじめて読んだ叔母の家愛と運命さだめと革命は濃く
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タオルならふわふわよりもガーゼ生地汗かきさんのこだわり 残暑
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布ひとひら浮かぶ人工河川やがて来るだろう裁きなど忘れつ
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鍵穴が合わない夕べ地階にて癌検診の通知受取る
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大陸の高気圧より🌬️冷風吹き込み、暑さもひと段落、北の国では、⛄️冬準備のCM
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何よりも 誰よりも好き 木の匙でみぞれをくずす君の横顔
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