近づいた君との距離もいつの日か本当の濃度が薄れてゆくのか
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歳をとり生きているほど難解なこの世の摂理を教えてください
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母を送り父を送りてはたとせのやうやう溶くる春のゆふくれ
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溜息もすぐ湯気に変わるから今はさみしくないよひとりの露天
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泣きながら夜道を歩いた人にしか見れない綺麗な星空がある
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夢路にて 今亡き母と笑い合い 時間(とき)が戻りて こころ満ちる夜半(よわ)
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窓際に住み着く天使は微笑んで美味い飯屋を教えてくれる
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診断書に脂肪肝と書かれて腹の肉をつまみ月に向かって「ごめんなさい」
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トモコレの世界の私は現実の私より本能に生きてる
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洗面台の横 ちいさなスポンジ 30年後の自分
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左手薬指 光るそれは恒星
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マウントに馴染まぬボランティアなれば柳に『スルー』の風を吹かせて/自治会にて
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日曜に月曜からを指すときに今週来週どちらを使う
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沈丁花の香にさそはれて庭見しに花ならずまだ蕾にてありき
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夢で会う秘術を知りに通ひける(名にし負はば 逢坂山の さねかづら ) 人に知られで くるよしもかな /025/100 三条右大臣
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曇天と紺色の海を眺めてさ 海風にそよがれていようよ
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鶏の 声に目覚めず 雉(きじ)の鳴く 哀しき声に 朝焼けを知る
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穢れた世嘆く事も「ジャッジ」だと 私の失意はジャッジされる
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ミスチルの『楓』がふと聴きたくなって独りで歩く夜の国道
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正解を英語でなんて言ったっけ?「政界?」と聞く母がかわいい
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黒月曜幾千回と繰り返し ヘーキになるのが大人というもの
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天国の番人ふたりで蹴り倒しきみは現世へぼくは地獄へ
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霧雨の 山の端濡れて 涙ぐむ   白銀の玉 露と消えゆく   
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溜め込んだ冬物洗って衣替え ようやく進む我が家の季節
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洗濯物(ほしもの)が風に揺るるを見るだけで ふふと幸せ 外干し解禁 /花粉ほぼ終了
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春の陽の かげりゆく間に 立つ霞  幾山越えて 想い届かむ   
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濡れ窓に片手かざして知っているあなたが天使であることを
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友達はできたのかしら 虹の袂で  いまも私は きみに会いたい
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棘のよな言の葉一つ受け止めて春茜見つ風に吹かれり
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十五年亀は全く衰えず 小さな家を一歩も出ずに
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