雨の日も鬱々とせぬこの頃は慣れた鈍った強くなったか?それはもう長期会員特典のお年寄り様ご優待です
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幸せが漂う歌を詠みたいと紫陽花めがけて石ころを蹴る
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鳥たちもさほど自由で無さそうな雨じゃ虫すら獲れないツバメ
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国籍で 献金しいるを︵日本から韓国へ︶ 教義とす 統一教会 宗教ビジネス /このまま有耶無耶か
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人柄が信頼できぬとの問も意味あるのだと思うこのごろ
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かみさまに いのちがあるか きいてみる ばんのうだから 波であり粒子
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月面にウサギがいるっていうの誰夏のカルピス溢れる気がして
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この汚れ今度でいいのに自分よりお風呂の方に時間をかけて
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君を抱く 覚悟がなくて失った 君さえいたら 彼女ママを救えた
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青空に 初夏の気配を 感じをる 早朝6時の 風はすずしき
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始業時間が迫っているのになかなか空けない赤信号
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化粧っけがないのではなく化粧が似合わない人間だっているんだよ
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相手選びは自分だけじゃなくて相手にも選ぶ権利があるということ
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後ろから追ってくる足音振り返ることもできずにただ走り続ける夢
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側溝で動かない蛇を目にしたが翌朝見に行くと跡形もない
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振り返れば浜辺の砂に自分の足跡立ち去ればやがては消える
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拾ひきし犬も今年で八年か誕生日としササミを茹でる
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演奏の終はりし後の静寂に少し遅れて喝采のあり
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踏み外し墜ちた輩に大衆は「それ見たことか」石を投げつけ
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野生の血ときに騒げば飼ひ犬はひくく吠えつつ庭かけ回る
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飲みかけの「リコピンリッチ」こぼしてはこれはまずいとシャツの胸見る
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隠してた愚かぽろぽろ零れ出てやばそうだなと踏み留まった
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古来より人の不幸は蜜の味 憂さを晴らして秩序を守る
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道端に真の藍色集まって輝く「紫陽花あじさい」 黴雨つゆのまにまに
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「おめでとう」 ふたりで言えず残念だ パパもママもさ 君愛してる
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照りつける通勤の路日陰なし 甘えるなかれと襟を正す
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青空の大きなキャンバス、描くのは、鳥と雲との気ままな世界
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聞きつとは誰に告げまし郭公あたら鳴くなりわび人の垣
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子のナビで おぼつかなげに ポチる母 ネットスーパー 初心者マーク
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きみとぼくの海を交換してみてもこんなにさびしい深海魚たち
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