戦争の 終焉しゅうえん願ひ 世の中の 悲愴ひそうの連鎖 断ち切れたらば
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折り鶴の真白は夕焼け恋ひながら味噌汁に立つ湯気をまもらふ
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この夏も球児たちと共にするサイレンの音 祈りと誓い /終戦の日
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夢といふ文字を頼りに 旅に出る 実家へプチ旅 神よ護りを
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「可哀想」どれも憶測 やめてよね 私が欲しいのは確定形
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いつ化石になってもいいよう麗しい形でねむる二輪の夜顔
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待っててね 彼は私の好きな人 そこで終わらぬための夏休み
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執拗に 担当スタッフ の事を聞く アンケート見て 書くのを止める
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戦後っ子貧しき日々もありたれど平和の国に生きる幸運
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キッチンの 戸棚の下の 貼り紙は 妖怪退治 承ります
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気がつくと いつも見ている 不思議な絵 うつろに光る 青い洞穴
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背の高い 細い目をした マスターが 作ってくれる クリームソーダ
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街外れ 青い扉の 喫茶店 いつも寝ている 銀色の猫
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誰もいぬ リビングにある 灰皿に 気配を残す 家族の記憶
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火をつけて 灰皿に置く ハイライト 長くなる灰 父親の記憶
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吸い口に 残る口紅 セブンスター また朝帰り 母親の記憶
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戦争を始めなければ持っていた領地の今はどんなだったろ
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「終戦」の八十年目が「戦前」と呼ばれるなんてなりませんように
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故郷に錦を飾る花火より我は支持する社員へ賞与/なんとも夢のない…
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亡き人を 偲ぶ心に 洗われる 生きてる我が 最優先で
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付き合ってそう言うだけでいいんです エレベーターは無情に上へ
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百均でハロウィンコーナー経由して手袋発見2度見しちゃった
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立秋すぎて朝な夕なのすがしさに暦に倣う地球ほしに安堵す
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反戦と平和に みんなが飽きるのを リニューアルした 戦前が待つ
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お月様 なんとか待ってくれそうだ ギリギリだけど あと8時間?
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まだ夏だ「アレもやりたいコレもかな?」早くしないと夏が逃げちゃう
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月満ちて空のグラスに君眠る黒髪に一筋流れ星
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「一日無事に過ぎますように」 ぜいたくな願いなのかも知れなくて
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夏の星座を眠らせる 薄雲や 早目の消灯 促す如く
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またお会いしましょう世界一周分を反発し合ったその後で
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