うっかりと落としてしまったシュークリームみたいにとける夏の猫たち
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まず一に左右対称であること その二に僕を忘れないこと
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敷きっぱの万年布団天日干ししたわけじゃないぬくくふかふか/39.5
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見上げれば はかなき雲も 日に消えて 昇る陽炎 揺るる昼過ぎ
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1から10全部説明してもらえると思ってるの?親でもないのに?
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できもしない三点倒立アスファルト 放射熱傷を埋めはしないか
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暑き日にゆふだちの雲待ち侘びる花壇の花は悩ましきかな
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墨を擦り五枚の短冊したためる祈りをこめて月は澄みけり
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ギフテッドとまで言った猫母よ 鐘一つでも傷つくなかれ(そもそも出られるの?)
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この時局船頭の腕試される 不慣れな者に舵は渡せぬ
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足早に「サラダ記念日」「七夕」はせわしく過ぎる「質屋しちや(七・八)の日」へと
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炎天と言う字のごとく炙られて白く燃え立ち霞む風景
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寝ては覚め、無心変わらず日々は過ぎ 我に返りて見た夏の青
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待ちわびた話の切れ間に差し出したおのが話題は彼方に蹴られ
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ねこたちは ひとつまくらに をよせあい きたるおおあめ そなえたるべし
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選挙はねよく考えて一票を海の向こうを見てそう思う
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いつまでもヌルくならない珈琲を左手に持ち啜っています
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もう君の 片隅にすら 居ないでしょう? そう、はじめから なにもなかった
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手すりにはオブジェと化した忘れ物 何も弾かず誰も守らず
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ああ言えばよかった 蓮の花は咲き 葉には蛙が 少しく沈む
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沸騰をさせちゃいけない 味噌汁と君への恋が熱くなってる
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今から君が告げるのは別れでしょ 震える心を抑えて聞くわ
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三歳の頃のわが子を抱き上げた 淡き微睡まどろみ 夢の手触り
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我、刻限 待たずとしては 「田で蟇」 「甍に水」 「遅参しては蝉」
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かけひきをしてみたいなんて思っても 結局できない ただ君が好き
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目を閉じて深呼吸して沈んでは 離れられない重さを知るの
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たそがれに消えぬ温もり抱きしめて 月に吠える恋の負け犬 
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この先は 一人の道に 思えども さぶらふ貴方に さぶらふ我も
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ざわざわと さんざめいている 葉の影が 濃くなるほどに 額が濡れる
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1Kを引き裂く朝日が玄関のサンダルまで伸び別れを促す
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