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東屋の雨音と葉桜 躑躅萌ゆ 竹の梢や季節の窓辺
19
目が合った その時それが お互いの 人生さえも 変える事あり
16
よく呑んで路上で臥るには良え季節 枯れた櫻の花弁も愛しい
12
お出掛けは 年に一度の 里帰り 羽根が生えたよ 半世紀前
14
焼きたての 鶏モモ ぼんじり わかめ蛸 胡瓜に土佐酢 お銚子傾ぐ
22
一本樹 幹の捻じれて 陽の揺れる 藤棚涼し 風ありがとう
25
「米相場」 「オイル事情」 根本は 資本主義の 崩壊前夜
11
焼きたての だし巻き卵 大葉さん 小富士を乗せて 燗酒もひとつ
20
線切れのライトを繋ぎ 映す灯で 夜の人守る 自転車の旅
13
朝に見た桃の花へと今日景色夕に話せる僕と自転車
17
波の音の別れの曲に目を閉じて晴れやかに立つ自転車の帰路 「ショパン」
18
平穏な遅い夕餉になゐ振るう普段着のままリュックと眠る
41
沿岸の北の大地の街の灯が揺れない星と願い続ける
21
人間に 裏の顔など 有りはせず 表の顔は 裏の顔なり
11
我が庭の 咲きほこる花美しき 美を残すため リースに丸む
14
幼き日強く握った母の手の面影 皺をそっと辿りて
16
浜辺では涙をこぼすいじめっ子枯れてしまったダリアのブーケ/折句・花筏
14
「ホーホー」「ケキョ、ケキョ」「ホーホケキョ」成長みせる美しき声
14
本日を夏の起点と独断しアイスカフェラテ解禁とする
57
八百年 一瞬にして 平安へ 連れていかれし
熊野
(
ゆや
)
の
長藤
(
ながふじ
)
18
死にたいと思っていいし死にたいと言ったからって死ななくていい
9
首元の手で触れてみる赤い石 急な衝動そこにあるかと
9
メッセージボトルの代わりに石を投げる 俺の気持ちは知らなくてよい
11
ポケットに飲んだ数だけピーナッツいつのだろうか箸置きだった
7
線香の 匂いが好き と孫の言う 我は君の香 好きと呟やく
19
立ちくらみ 免震構造 船の中 逃げる船舶 超える大潮
6
葉桜の下のベンチで本を読み 冷たくなったらおうちへかえる
12
満たされない心を満たさないままにする つまらない暮しを愛する
11
新しい制服届いて試着する誰よ一体勝手にサイズ落としたの?
8
走る骨太 蹴る骨太 カラムーチョ食べる岡部が友達
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