そら豆にえんどう豆に枝豆と 露地もの茹でる季節を迎へ
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去年(こぞ)の夏より 葉に残る空蝉(うつぜみ)を 覆ひ隠すやう 新緑の生ゆ
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春眠に眠りが軽く姪の夢我が血の流れいと愛しくて
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舌よりも鼻で辛みを味わひぬ 生姜山椒に山葵に茗荷
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添え菜に生姜と茗荷の酢漬け出て 春も区切りと鼻で感じつ
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今春も やって来たか山鳩に 満室の札 鳥よけに下ぐ
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好きだとか 愛してるとか 言えないの? 俺の呪文は 無詠唱だよ
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青虫は 庭の敵だと知りつつも 育てしパセリ餌と差し出す
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「お不動さん泣いているの」と幼(おさな)問うこんな顔して泣くのか人も
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曲聴いて 脳内MVで 歩き出す バイクの音で 動画が終わる
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帰ったらしようと決めた悪口も全部忘れて俺は幸せ
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いささかの 瑕は有りとも 口ずさむ 調べ整ふ 歌ぞよろしき
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玄武図の 絡まる蛇に 上つ世の 匠の籠めし 思ひ問はばや
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赤白の 花水木咲く 駅前に 用あればこそ 夕べ降り立て /阪急三国駅
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畏くも 国津御神(くにつみかみ)の うら寂びて 地震(なゐ)頻震(しきふる)ふ 秋津島かも /2026年4月20日三陸沖地震M7.7
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空高く舞いつつ歌うひばりの声 聴きつつ三振終わりのチャイム
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働き手 金の力で むしり取り ふる里は失せ 「ああ上野駅」( ★) ★ 伊沢八郎さんのヒット曲
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かどかどにモッコウバラの家ありて日暮れのまちを春は過ぎゆく
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まだ卯月となりの部屋にうたた寝の夫のクシャミ二つ三っつと
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頑張って一番きれいに光るから真砂の中から僕を見つけて
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受診へと施設の義姉(あね)をドライブに 何処へ行くのと繰り返し問う
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晴天のながれる車窓にはこぶのは千の足取り千の思い出
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湿原に 可憐に咲いた ハルリンドウ 静かな山に 清流の音
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大ぶりのタケノコの皮ムキ取るとマッチョではなくかぐや姫様
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春風が消えゆく昨今 無情なり想い馳せるは朧雲
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前を行く若い女性がムリと言う 続く青年うつむいたまま
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大きくは決して漕がないきみたちもいつか漕ぎ出す 鞦韆(ぶらんこ)ゆれる
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疾風が どんより空を 消し去りて 晴天の果て 山は燻(くすぶ)り
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紫の雨降り初(そ)めて幾年(いくとせ)か彼逝きし日はあかねさしつつ(四月二十一日プリンス命日)
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「いちおミニ」 何度も言ったきみのこと  ちっちゃいけれど おっきかったね
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