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そら豆にえんどう豆に枝豆と 露地もの茹でる季節を迎へ
21
去年
(
こぞ
)
の夏より 葉に残る
空蝉
(
うつぜみ
)
を 覆ひ隠すやう 新緑の生ゆ
35
春眠に眠りが軽く姪の夢我が血の流れいと愛しくて
7
舌よりも鼻で辛みを味わひぬ 生姜山椒に山葵に茗荷
20
添え菜に生姜と茗荷の酢漬け出て 春も区切りと鼻で感じつ
21
今春も やって来たか山鳩に 満室の札 鳥よけに下ぐ
10
好きだとか 愛してるとか 言えないの? 俺の呪文は 無詠唱だよ
5
青虫は 庭の敵だと知りつつも 育てしパセリ餌と差し出す
15
「お不動さん泣いているの」と
幼
(
おさな
)
問うこんな顔して泣くのか人も
26
曲聴いて 脳内MVで 歩き出す バイクの音で 動画が終わる
5
帰ったらしようと決めた悪口も全部忘れて俺は幸せ
12
いささかの 瑕は有りとも 口ずさむ 調べ整ふ 歌ぞよろしき
15
玄武図の 絡まる蛇に 上つ世の 匠の籠めし 思ひ問はばや
14
赤白の 花水木咲く 駅前に 用あればこそ 夕べ降り立て /阪急三国駅
16
畏くも 国津御神(くにつみかみ)の うら寂びて 地震(なゐ)頻震(しきふる)ふ 秋津島かも /2026年4月20日三陸沖地震M7.7
10
空高く舞いつつ歌うひばりの声 聴きつつ三振終わりのチャイム
10
働き手 金の力で むしり取り ふる里は失せ
「ああ上野駅」
(
★
)
★ 伊沢八郎さんのヒット曲
11
かどかどにモッコウバラの家ありて日暮れのまちを春は過ぎゆく
20
まだ卯月となりの部屋にうたた寝の夫のクシャミ二つ三っつと
29
頑張って一番きれいに光るから真砂の中から僕を見つけて
8
受診へと施設の
義姉
(
あね
)
をドライブに 何処へ行くのと繰り返し問う
30
晴天のながれる車窓にはこぶのは千の足取り千の思い出
9
湿原に 可憐に咲いた ハルリンドウ 静かな山に 清流の音
35
大ぶりのタケノコの皮ムキ取るとマッチョではなくかぐや姫様
20
春風が消えゆく昨今 無情なり想い馳せるは朧雲
6
前を行く若い女性がムリと言う 続く青年うつむいたまま
11
大きくは決して漕がないきみたちもいつか漕ぎ出す
鞦韆
(
ぶらんこ
)
ゆれる
14
疾風が どんより空を 消し去りて 晴天の果て 山は
燻
(
くすぶ
)
り
14
紫の雨降り
初
(
そ
)
めて
幾年
(
いくとせ
)
か彼逝きし日はあかねさしつつ(四月二十一日プリンス命日)
15
「いちおミニ」 何度も言ったきみのこと ちっちゃいけれど おっきかったね
5
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