雨垂れが石を穿つ要領で、きっと空いた靴下の穴
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行き着いてなほ足萎えぬ老兵は はやひこばえの萌ゆる刈田に
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ただ閉ざし愚かが楽で逃げおおせ時代ときはいつでも過ぎゆき去った
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この道を 歩み始めて 時がたち 少しのんびり してもいいかな
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忙しく やってるうちに 違うだろ 闇の迷路に 右往左往や
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職務中飲酒禁止を撤廃せむ とてもシラフで乗り越えられぬ
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笹の枝が荷台の後ろ飛び出して ゆれる尻尾の化けそこねかな
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善と悪 選んだ途端 人格に 影響が出る 正直恐い
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真っ黒な 雲の隙間に 日が差して こっちへ来いと 手招きしてる
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ほんまなら 泣いてるうちに 縮こまり 浮かばれぬまま 終わるとこやな
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しょうもない 望み叶える ためならば あの手この手も 中途半端や
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綱渡り しているうちは 当たり前 下を臨めば ほんまヤバいで
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のんびりと ゲームやってる 場合かよ 気楽なもんだ 世間はいつも
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現実は ほんまヤバいで なにもかも 際どいもんや 踏ん張りどころ
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行き詰まり 問題ありの ご時世に 切り抜けましょう 爽やか笑顔
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思ひ文 つづれど届けるつてもなく せめて見つめる 同じ夜の月
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疑いと無味乾燥の無情感愛を掻き消す自信ありげに
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猫にゃーん それでいいじゃん日本語を話すのがもうめんどくなった
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六花りっか咲く むはあたわず もりゆく  つのりゆくのは 恋の花なり
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モンゴルでは 知らないテントに入る時 犬を抑えて!と 叫ぶんだってさ
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天幕で 寝息が凍り 霜が降る うすしらやみの 雪山の夜
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公園の ひしめくテントに風が抜け 難民キャンプに 爆弾が落ちる
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誰にでも運命だねと言う君が偶然だねと僕に手を振る
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しあわせな ねこは こうきしんおうせい好奇心旺盛よ しょくよくもあり よくねんねする
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君と見た去年の月が今更に画面の中で輝き増して
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真夏日を越へぬ予報を 頼りにし 上衣一枚足す 雨後の朝
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リモコン手に嫌なニュースやコマーシャル逃げるが如くチャンネル変える
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ねこ母は いまの体型 キライじゃない キューピーちゃん下腹はぽっこりでも ウエストできてきた(もうすぐ腹筋割れそ)
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公園は伸び放題の雑草に敷き詰められて遊ぶ子らもなし
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会議場 百日紅で 彩って 説明を聞く 参加者の笑み
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