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ひんやりする洗濯物や 霜月の 夕暮れ時に 秋の短さ
21
厚揚げと ひじきを炊いた 付け出しを 涙し食す 震える友の背
25
後輩の 祖父から届く 新米を 炊きたてで喰う 秋の楽しみ
21
フカヒレに北京ダックが食べたいと 米寿の母の強欲に負け
21
カチっと音がするように 歳がまた一つ加算された 終わりに向けて
19
またですか?(笑)言いたげに言う「コロナです」 サディスティックな医師の微笑み
33
ここからをどうしていけばいいんです?神さま私疲れやすいの
9
ツーツーツーこちら哀しき生命体聞こえましたら星ごと燃やせ
9
相方の胃カメラを待つ吾もまた朝昼抜きの空腹にあり
18
雨音に 慌てて布団取り込めば もう晴れている 遊ばれている
33
飛行機は雲の手触り知っていて 私はただの空想をする
9
老人の昔語りのあるあるは 切り取り線で切れてくれない
20
夕飯は小皿並べて燗つけてゆっくり食べる一人で食べる
16
失言の恐怖症って言いながらいっぱいしゃべるあなたに安堵
23
南天の あちこちに咲く帰り道 マリーゴールドの蜜を吸う蝶
18
雨女(自称)のひとと経めぐれば廃園にふる雨音しづか
7
「感謝しかない」と言う人がいるけれど他にも何かあるはずだよね
10
冬タイヤ今年あたりはまずかろなサイプ肩無し
護謨
(
ごむ
)
の硬直
18
秋桜フラワーロックの如く揺れ 陰キャの恋は咲くこともなく
9
人おらん エレベーターで ストレッチ してる女を カメラは捉えとる
6
バレンタイン あなたの為にリボンつけ 気持ちに蓋をし自分で食べる/「真心」
13
新米が 吾子より届き 涙出る 親馬鹿ながら 孝行息子
32
「談笑に俺の独唱聴かせたる」勝ち負けなんぞまだ追う気かや?
6
澄んでいく泥にまみれるごとにまた愛は私のものでなくなる
11
そもそも論 「誤解を与えかねない」の 誤解した人 ひとりもいない
12
気構えず 一歩ずつ日々 歩んでく おろそかにせず
他人
(
ひと
)
も自分も
10
厳密に選別されるジャガイモの気持ちがわかる人間ドック
17
自己満たすものを自分の外側に求めに行けば虚しいだけよ
7
添ひ寝をす愛犬残し 布団からそっと抜け出し 朝の洗顔
28
峠道 眼下に映る雲海に 見知った山の奥行きを知る
18
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