十五の夜 隣で眠る横顔の奥に 私と同級の母
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老々の足音聞ゆ秋の日の慌ただしきかな金婚の旅
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真っさらな感覚いつも研ぎ澄まし吸収したいね新しいもの
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水を替へ 疲れし花を 切り戻す 健気な命 仕舞まで愛で
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ぱたぱたと窓を打つ雨 雲間には青空覗く 猫と微睡まどろ
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今回はきちんとサヨナラ言えました 来世でまたお逢いしましょう
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コスプレの試着したまま 寝落ちかける 枕元で ねこが ティッシュ箱ホリホリ(苦笑)
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彼岸まで取りあえず今の励みとし秋には秋の難儀が有りて
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何もかも捨てて君のもとへ行く はずだったのに私も捨てるの?
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狛犬さん獅子さん藤さんおはようさん「鬼の魂眠らせたまゑ」
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見て見ぬのふりすらできず既読スルー ドリップ前のあざとき苦み
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参観に来てもいいけど先生にチップあげるのやめてよねパパ
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参観に来てもいいけど先生を誘惑するのやめてよねママ
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担任がイケメンなので化粧にも気合いが入る授業参観
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いつだって 優柔不断な君だから  最後の時まで 全部人任せ
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君とはね もう会わないことにするから  伝えたけれど そうかで終わる
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きみのこと丸呑みしたいなんてこと思うだけだし小指だけだし
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五十音 私の表は少しだけ足りないらしいが話せてはいる
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僕だけが服を着たまま泳いでる日も暮れたのにまだ泳いでる
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明日あしたとか来たことないよ暗日あしたならまいにち来てるしあしたも来るし
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殺したいほど憎んではないけれどあなたが死んでもきっと泣かない
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悔しさと、やりきれなさと、悲しさと、虚しさとかを抱きしめる夜
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ゴミ屑と呼ばれてみたい一度でも両手で包んでくれるのならば
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誰だって嫌いじゃないよほんとだよ自分のことも好きじゃないけど
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「好き」だけじゃ好きと伝わらないらしい言葉はなんて不自由なんだ
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生きないといけない理由が見つからないから今死ねない理由を作る
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しにたいとつぶやく私よしよしと頭をなでてやるのも私
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触らせてあげたらきっと点くれるいい先生よと明るい娘
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話すたび貴方は今日に敏感で私は丸くなった日々を語る
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足元でカエルが跳ねる雨後の庭 か細き声のツクツクボウシ
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