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マフラーもニットの帽子もうとましく 電車の中で額に汗を
23
詐欺誘拐の大規模化 姿は見えず 金と情報 目に見えず
7
為せば成る 為さねば成らぬ 心得て ならぬ我こそ 摩訶不思議也
9
うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
29
文具沼 ‘旅人の工房’ 古都京都 愛と路銀を 書き捨て掻き捨て
7
赤い糸 たぐり寄せたその先に 君との出会い あの日の譲渡会
16
まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音
宇宙
(
そら
)
とわたしの 秘密の時間
32
「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
28
かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
38
うつむきて 震えるつぼみ陽を浴びて 薄紫のカタクリの花
30
ラブラブのハスキー二匹を唸る犬 恋の火花を春が覗けり
35
雪どけの春の陽気に思ひたち二か月ぶりにバリカンにぎる
10
記憶喪失になった私に「ただいま」と言う何か 嗚呼花束と結婚していたのか私
7
白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
24
「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
26
本気ではないということないけれど 休みを欲しがるのはわがままですか
8
歌詠まぬ日々を重ねて帰りつく「ただいま」という一番の歌
33
人生が汚れ裂かれて台無しで子供の私に声をかけたい
34
眠れぬ夜に抱きしめられて聞くサイレン知らぬ誰かの
運命
(
さだめ
)
を祈る
33
目標は生きる力になるかもとカンパネラ弾く漁師を都度見る
30
生きるのに絶望しても血税で死後の処理とは何か苦しい
27
英検にテストにバイトに大会に 詰め込みすぎて眠りにつけない
14
先輩の時間割を見て絶望し 退部届が目の端に映る
10
この歳でルールを知ったカーリング忘れる事はもっとも速い
29
笑ってて笑って欲しくて無茶をして 失敗してまた傷つけてばかり
8
寒空に 知らぬ心の それ哀歌 理解者の手 儚き霞
5
折角と リアルタイムで 感動を その代償に 寝不足続く
8
故郷にも 今では建ちぬ 住宅地 我が想い出の 畦道いづこ
13
このチョコに背中を押され言えたのは 「今年もあげる、義理チョコだけど、、、」
10
平凡という名の服を着て眠る誇りでもなく恥でもなく夜
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