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風に揺れ たなびく藤を 眺めつつ 居酒屋暖簾 想いし苦笑
27
夕陽さす昇降口ふと立ち止まり 微かな
足音
(
おと
)
にきみと気づけり
31
若草の妻が作ったトマトシチュー冷蔵庫奥で忘れられてる
10
街路樹の 伐採されし 木の幹に 新芽宿りて 枝葉が伸びる
30
我が庭の オレンジの半円にぎやかに 白き眼元の メジロが集う
15
この花は? 問われて「知らん・・・。」と答えた日 「正解!紫蘭(しらん)」と父が応える
13
包丁の 鋭さ知った 初新居 母の日に花を 送ろうと思い
13
レンタカー 知らぬ信号 待ちぼうけ 透かすガラスに八重桜ひら
9
子らの声は癒しだったわ 今更に 引っ越して気づく 静かな街に
63
恋の味 甘みと違い 濃いの味 この苦しみが 中毒の
理由
(
わけ
)
7
地獄さへ創りし我ら人なれば桃源郷は造作無きかな
14
よく見れば私の全てあるじゃない空恐ろしいマイナポータル
24
霊長類 最高峰が
Ai
を 軍事に投じる 愚かさたるや
18
母さんは高カロリーをちょっとだけ低カロリーをガッツリと俺/満腹
21
生きるのが罪かのような解を出すシステムバグよデバッグの刑
12
あの人に 上着を貸した 恋敵 イケメンすぎるわ 今度真似しよ
13
気付かれぬ ように静かに ゆっくりと つけてた猫が 後ろで見てる
6
雨風が散り際すらも連れ去って残された葉と花の骨組み
8
新緑の幕に包まる古巣には 今年も鴉の産卵なるか
32
今はもう ここを去る事望まぬと
悔
(
くい
)
や憂いは多少あれども
19
きな臭いきな臭すぎる新聞の1面の記事水をかけよか
26
風流な 春霞だろうか いや違う 黄色き空気に 息を止める
14
鳥は鳴く日の清澄のよろこびと風切る羽の透けるひかりを
11
夢の中でてくる舞台移る中思い出せても実家の間取り
10
「もみもみ」の 妙なる歌を 携えて 来る人あらむ WEB短歌に /もみもみ:定家卿歌論から
12
夫婦げんか 極まる頃を 心得て 姿を消しぬ 猫あくびして
22
麻裳よし キューバの国に 似る雲の はぐれてやおら 形崩るる /米国に狙われるキューバ
12
幾たびか 横になりたき 日のありて 何すともなく 春たけてゆく /春愁
19
塩もみの
胡瓜
(
きゅうり
)
するのに使うから
塩麹
(
しおこうじ
)
仕込み始める夏日
26
晴れ風の運ぶ香りに目を瞑り瞼の母と花を親しむ
10
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