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路地裏に落ちた金木犀はやがて夜を照らす銀河になる
15
カフェオレは僕の頭痛の救世主 溶かす粒つぶシャカシャカシャカッ
12
薔薇の
棘
(
トゲ
)
プチッと取ってツバつけて 鼻の頭に可愛いピノキオ
30
昨冬
(
さくとう
)
の使ひ余り ハンドクリーム
摩
(
す
)
り合はす手から ココナツの香
27
想い出す時間が徐々に減っていく 気づかないふり今日も明日も
39
枯葉舞い いよいよヒーター 点火して 冬が始まる 霜月の晩
33
前列でうたふ合唱出られずに上の子臥せる部屋からの咳
15
喧噪にひとりをおもひ一人にて家族をおもふ夜光虫とぶ
11
時間差で押し寄せてくるインフルの見えない波におおはれる家
11
星屑の金木犀と冬隣 君の誕生日、儚く終わり
10
やりたいことが多い やり切れたかは聞かないであげて
5
届かない想いをゆっくり咀嚼してあなた私の血汐になるの
6
画面から通知がいくつもぴしゃぴしゃと、私の顔を光で濡らす
6
草の庵に
筧
(
かけひ
)
の水のおとづれも途絶えがちなる冬の山里
15
またけふも家人寝てから帰る夜潤いもとめ手に取るサラダ
13
矢継ぎ早師走を待たず駆けまはる我が師おもほゆ立冬の風
13
大相撲 ジジババたちの 熱感に 危うく引き込ま れそうになったわ
4
男ならその場所見ればすぐ分かる 自分に熱があるかどうかを
12
朝イチで 洗濯したけど 落ちていた 黒のパンツは 私のじゃない
3
厭な予感のどがイガイガしてきたぞ これは違うと自分に説明
24
礼状の葉書三枚達筆の祖父耳とほくまた手紙かく
14
低速度エスカレーター降りてくる街が私を泳がせている
19
岩波新書ポケットに入れて昼食同じ値段の牛丼をくふ
19
母のこと「ばあさん」と呼びし我もまた子に「じいさん」と呼ばれし 輪廻
16
右上の バツで閉じるときに出る警告 ドキリとするので苦手なタイプです。
6
道端のアイドル揺れるチェリーセージ 視線いっぱい紅白ウサギ
16
日は差せど寒風痛し風音に紛れ聞こえる熊の警報/防災無線
25
秋風が雲を流していく速さ 私はあっという間に大人
14
しかたなくビル街を行く祖父の足 踏みたいだろう畑の土を
28
クール系入浴剤が二缶も中途半端で迎える冬に
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