我が言を聞き入れ難き君心契り忘れし惜しくもあるかな
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雨音で仕事捗る日もあるが今日はそういう日ではなかった
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書きためた百の想いを積み上げて言葉の山が背を追い越した
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メンヘラの 槍万囲う馬鹿だから 淋しさ理由に おとこに乗るの
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5002本飲んだぞ1リッター! 良く飲んだほう下戸にしてはね
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需要あり 供給ありて男女縁 「理性」ではかれぬ 本能のさが 
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砂ぼこりたつ交差点中央に迷子のホイールカバーがいる春
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フリンとか 何が悪いの文化でしょ? やりたい奴は盛ってナンボ 
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スタンドに並ぶ車の列を見てタイヤ交換の時機をはかる
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「バカやろう」 愛のプライド棄てている 何をどしたら あなた響くの? / 510
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ニュースでは桜の開花予報後に明日の峠は雪に注意と
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湯上がりにベランダへ出てもう一度明日君に会うイメトレをする
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すとろーストローさん あさからいっぱい あそんでた シッポくるくるも 子ねこか君は
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雨降りでずっと数独解いていた体やすませ頭うごかす
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我らが末路までよくある類の夫婦だとして それでもいいよあなたが好き
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底なしの鬱と悔恨渦巻いた蟻地獄へと沈む自意識
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ハグをして たわいないこと笑っては 触れずに心のキズパワーパッド
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披露宴呼んでくれてありがとう 中学以来会ってないけど
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平穏な 顔を装い 心中は 見ざる聞かざる 言葉話さず
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距離を置け 近寄らぬよう 逃げまくれ 言葉を交わす 事の無きよう
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おお恐い 恐ろしいもの こんなにも 近くにいたわ 身の毛がよだつ
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田植え待つ渇いた土に 芽吹きむ若い緑に 慈しみの雨 /穀雨 
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図書館の 抜き忘れてた 貸出し票 丸かぶりのひと 会ってみたいな
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満ち潮のひとみに浮かぶ月たちをあつめて照らすパウダールーム
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春雷のごうと響きて雨激し黒黒き夜に花は散るかや
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脱ぎ捨てたニット、空き箱、レジ袋 何度も猫かと二度見するもの
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重い口開き 本音を 語るを 終始黙って 傾聴けいちょうす母
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人よりも少しトンネル長いだけ 山を越えれば春 広がるよ
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帰り道 花びら乗せた野良猫になぐさめられて 3マス進む
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知らぬ間に 明かりがも灯り いつの間に カーテンが外され 4回建ての通勤列車
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