この小春日、三十センチの積雪とふ酸ヶ湯温泉に分けてあげたし
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折り返しの 階段降りて 一休み 踊り場あたりに ぬるめのお風呂
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枯れ葉踏む タイヤの音は 寒々と  小川の音が 澄んだ匂いで
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車にて 待つ友笑う 竦み風  灰皿に立ち くゆらせる様
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昼下がり ちらちらと飛ぶ雪虫に心ときめく冬好きの身は
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あきあかね顔に触れたり遊歩道 車輪の先に立秋ぞ来る
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交差点で待ち合わせがしたい その会えなさがちょうど良い関係性
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エンドウの 苗が日に日に 伸びており 秋の陽差しを 栄養にして
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ウクレレをポロンポロンとかき鳴らし鉄腕アトムの歌をうたう
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静けさに苔むす岩に山つくり剪定の刃に宇宙を見たり お題・盆栽
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り織りし小さき布に息を吹く つよき点りよ 明日の名となれ
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オンキョーとビクター アナログ接続す 70年代 ブルートゥースで
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最近は否定の棒切れ扱いとむずかる「しかし」と並んでねむる
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晩秋や ソメイヨシノの 赤らむる葉は 早々と散る 桜の如
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晴れ渡る 母の生まれし 日に思ふ 空襲逃れ 生き延び『ツナグ』
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緊急か 外出先で メール来て 内容確認 徹夜覚悟で
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そろそろと 列を彩る 車たち 火葬場向かう 先頭は祖母
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オリオン座見上げた大人「あたしはさ今もココアが一番好きよ」
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早朝に 落ち葉掃除を する翁 挨拶の声 思わず笑顔に
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串カツを 味噌鍋浸し はふはふと ほおばる友は 無邪気さ溢れ
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我がうちに光求めて名に背負う「」の部首見れば車とあり
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あの恋で 生きていると思う 恋がある 待てど暮らせど 越えられぬ
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おとなりで 冷凍おはぎの 解凍を あーだこーだと ケンカおっ始め
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実験に  失敗してもうた  博士っぽい  髪型をした  先生を見てん
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二度目なる 君なき秋に ハッとする 短歌になぞるは 君の歌ばかり
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「じれったい」安全地帯の曲を聴く コロナの症状一進一退
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気に入つた歌に出会ひて調べれば不勉強にてまさかの地元/渡辺松男
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曖昧に壊されたまま僕たちは冬のトンネル潜り始める
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泣きたいとき 泣くのがいいさ あくまでも 自分のココロに 正直に生く
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抜く大根 抜く大根に手足あり 一本足の君が見たいよ
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