Utakata
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三色そぼろ
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ふわふわでありたい
手を組んで祈り得られた安寧も怒声の前には無意味と化す
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この世の全てが邪神の見る夢ならばどんなに良かったのかしら
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こんなにも好きと言うのが難しい すり減る何かに見ないふりを
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かわいいの賞味期限はいつですか いつかあなたが忘れるその日かな
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得体の知れぬ変身を強いられている 少女から大人へと
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通知ひとつで躍る胸 あるいは落ち込むそれ 乙女心と云ふ
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情熱的な人は好きだけれどあまりに酷いとお別れよ 夏
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塩味の強き浅漬けを食む朝 カラシ多めの母の味付け
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あいしている それだけですべてをゆるせることもあるのだとわかって
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なごりの羽のほか青い鳥をあらはすものはなし 回顧に浸り囀りて
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酔えない酒より美味しいジュースの方がうれしい 子供舌かな
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こんにちは御幾つですか可愛いですね ことばは巡るものなのね
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まろき頬の幼子に絵本を選ぶ時間こそ得難きものなり
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いつか迎えるエンドロールにあなたの名前も連ねたいのです
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五十歳児の癇癪で粉々になる吾の思ひ出
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原初の海がスープだと云ふならばこの鍋の中身もその系譜
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あの日の切手ではもうあの子に届かぬらしいと兎にひとりごつ
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おいしいタルトを焼く時の重石のような人間になりたいのです
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あさごはん 目玉焼きひとつにウインナー ほうれん草のおまけつき
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鰹節みたいに踊れたらいいのに わたしの体は重すぎて
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吐き出した息と同義の「死にたい」はきみの呼吸足りうるものよ
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もしも霧や霞であるならば空から君へと降り注げるのに
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