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白無垢の裾をつまんで手繰り寄せのれんをくぐり嫁ぐ娘
6
かがり火は能登へと踏み出す足だけどいつまで存続できるでしょうか
2
降車ボタン押そうと指を伸ばしたが前の幼子指を伸ばしてる
6
今までで一番爪を伸ばしてみた深爪よりもぐっと映える
2
しばらくの間短歌を作らずに脳を甘やかし脳が鈍る
4
無精髭伸ばした父を見た時に意外と似合うね口を揃える
3
どうしてもやる気が出ないそんな時トップコートを互いに塗ろう
2
今まさに世界が変わるかもしれぬ それはそれとてお腹が空いた
3
その本のスピンは
25
頁にはさまれたまま返却された
3
空を割る大歓声を浴びながらステージに立つキミはアイドル
3
生きづらい、今の社会なんだけど、 過ちだけは、起こさずに、自分を守る為だから
3
煙草からゆっくりゆっくり降り積もる傷跡 ばかり増やす約束
5
表向き「愛して欲しい」と言いながら心の底はキモいと嘲笑
2
死が二人
分
(
わ
)
かつまでなんて甘えね その気になったら心中するわ
3
微笑んで「ワタシなんて」と言いながら泣いてるキミはちょっとズルいよ
3
もう二度と会えないキミが遺してた「それじゃあまたね」がリフレインする
5
きんぴらに切り干し大根・筑前煮 常備菜作る日曜の夕
7
寝そべって曇った空を眺めてるアナタの煙に包まれながら
3
柳田に 打たれて完封
逃
(
のが
)
しても 不敵な笑みの
山﨑福也
(
やまさきさちや
)
3
薄雲
(
うすぐも
)
の かかりし
靑
(
あを
)
の
有明
(
ありあけ
)
の なほ
淺淺
(
あさあさ
)
となりて浮かばむ
2
「人生は限りがある」と童顔のソングライター美しく歌う
6
わすれ草 一夜の夢もなつかしく古びたきみの詩集を開く
6
国境があっても、人の心に境は、ない、言葉、文化が違っても、分かり合える、武器を捨てろ
1
太陽が 西にかたむき やじろべえ 涼風ふかせ カーテンゆれる
16
モノクロの世界も春が好きでしょう ページつかまえ花びらを待つ
4
そにどりの
靑嵐
(
あをあらし
)
たつ
谿水
(
けいすい
)
に
淸
(
きよ
)
らなるなり
歌姬
(
うたひめ
)
の鳴く
1
炭酸が苦手なことに気づかないふりをしていて、まだ夏じゃない
3
テーブルのいろはすの中のさざ波はきっと貴女のまばたきのせい
7
花束のふりしておまえに逢いにいく 恋や腐臭はミモザで隠す
4
緑陰に冴え冴えと咲くハシドイの雪積むごとく遠目にも見ゆ
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