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蝉時雨 降り注いでも目に見えず 枯れた桜の枝は戻らぬ
8
ピノ パルム チェリオ れんにゅう MOW もなか 森永ラムネアイスが美味い
5
長すぎる夏にさよなら告げたくて風のどこかに秋を探すよ
13
カメムシが我が物顔で飛び回りうざい軍手に臭い染み付く
6
エルニーニョ 偏西風の 大蛇行 予測はしても 打つ手限られ
11
空き時間 スワイプスワイプ 元気よく アルバムだけが ピカピカになる
4
遠雷に冷たい風に黒い雲 風情どころかここは千葉県(また?)
17
締め付けも 自由なりとも 度を超して 今年の夏の 日本のように
10
此度また不遇に惹かる吾なれど定めと云わず縁と呼ばむ
8
昭和の世讃えし吾の必定を確かむる旅歴代の御世
7
ゲームする子から「ラグい」を教わりてナウなヤングに死語を教える
14
絶望は希望のかけらかもしれず夏が過ぎたら亡命しよう
7
農作業 枝豆の後大根と耕す度にこの暑さかな
9
中空に 伸びたる雲は 動かずに
縁
(
へり
)
の光は 秋の兆しか
13
きみが在り幸ひわれも在る此処でいまさら問わぬ善いとか悪い
6
「犯人はエカテリーナ!」と書かれてた エカテリーナはいやしなかった
9
鞍上に満面の孫 モンゴルの草原をゆく駱駝の悠久
11
大海に浮かぶ二本の流木が 寄っては離れかけゆく月夜
9
あからひくぺたぺたほっぺの女子高生 弱冷車にてフェロモン放ち
9
蝉の屍が木の実のように落ちていた この世は夢魔の見る夢だろう
6
「目が泳ぐ」ということは顔は海 どこに行くんだ俺の眼球
9
指一つ折り二つ折り雪の降る季節は足音もなくそこに
6
ふれずともゆらぐここちぞありはせむ けだしはなやげ うたかたのうた
11
枯れてゆくひまわりの花ほんとうは爆発したいのかもしれない
7
助けなど来そうになくて 仕事場の資料の山で遭難してる
22
桃味の飴を一粒 コロリと 舌だけ今は君とおそろい
6
クイズだよ 僕にとっては簡単で君の知らない恋のお話 /リクエスト「片思い」
4
障がい者 ひとり掃除を押しつけられ それでも文句言わず黙々/とある会社
22
好きでした ただそれだけが言いたくて。気にしないでよ、お幸せに
3
ルビを振る。自分の言葉に嘘を入れ
「自分は一体なんなんだろう」
(
気にしないでよ!大丈夫だよ
)
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