イヤホンで繋ぐ三百五十キロ被った毛布あなたの吐息
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僕はミトコンドリアだった時代からあなたのことを識っていたんだ
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本棚に並べたお気に入りたちがつくる宇宙へ旅をする夜
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まっさらなルーズリーフに立ち向かう なけなしの言葉を武器にして
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手の甲の油性のメモの「の」の文字の端のくるんの丸みを撫でる
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わたしがわたしでよかった あなたがあなたでよかった たったひとりの
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腹の底、見えぬと言われ、ほくそ笑む。 見せる相手は選んでるんで。
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よわい十八迎んとす愛犬 気に掛ける日々 噛み締むる日々
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地方都市 人を招いて 原資とす スポーツ芸術花盛り ※良いのか悪いのか
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砂塵より 花粉舞い散る 舗装路の 公的工事の 適正を問う
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もう苦しくないよね おいしくない療法食ゴハン たべなくていい せめてもの救い
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家用の眼鏡で仕事来ちゃったけど、誰も気づかないしどうでもいいや。
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詰んでいる寒くて辛く悲しいと言うあてが無くなるとはこれか
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指揮をする Mr.Trumpミスタートランプ 変拍子 転調無調 終わりなきかな
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誰にも呼ばれぬ放課後を 孤独と雨を凌ぐ秘密基地
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目の前の 欲に手柄に 拘泥し 未熟露呈す 政治政策
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街に混ざる 歌はあなたが 歌ったもの だから好きだった。
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レイヤード ※意味無くはみ出た感情に、 言葉を埋め込む作業を指す。
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なぜ僕に打ち明けられるその秘密 ふたりの胸にしまっておけよ
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幾度かの寒の戻りに嬉しきこと も一度君が膝で丸くなる
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雑魚なので、誰にも愛されないけれど、時々鱗が、綺麗に光ります。
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午前二時 受話器の先に100本は手切れの薔薇と瓶に活けきり
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安全に狂う方法知りたくて鍵をかけたか思い出せない
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「今日こそは」と期待したけど案の定、やっぱり今日も、仕事はつまらない。
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片方のハートを向ける絡み方覚えて知った友達の多さ
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井の中の蛙いれたの誰だこら 食われたくないはよ出せこいつ
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記号的な会話、幾何学的な流れ作業、流動的な固定観念
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普段の生活を不断の覚悟で。こんなものを日常と形容してたまるか
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雨の日、香る生臭さ、死体の蝶、グロテスク
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鯉に餌ばらまくように愛情をばらまいている彼の裏アカ。
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