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落ち込んで 項垂れている 首に触れ ラピスラズリの 青を手渡す
19
雲の上 待ちたる月蝕 赤濁り 雨打つ袋 明日はゴミの日
10
バズれども 鼻をすすりてひとり酒 粗い目に落つ電脳の網
8
「ありがとう」返信くれたその人は多分使わぬレイアウトビュー
8
飲み終えた 川沿いに光る ラムネ瓶 水で満たして 夏が弾けた
8
カラオケで A I
(
)
頼みの 選曲び 気づけば我が夫
(
)
(
)
昭和に戻る
14
有明の夢とぞ憶えし逢瀬なら月満つるまで夜桜に泣く
21
サウナにて整う恋を許すまじ浴場出でて君と待ち合う
14
苔むせど隣の墓や仕舞いなり 更地に白き砂利石ひそり
17
五十年版を重ねて再会す絵本の価値を見せつけられる
12
梅残る彼岸の墓に香焚けば此岸のにほいの風に吹かるる
19
失って初めてわかる平和だよ we are the world we are the people
7
インスタで アカシア抱え 笑う友 君の笑顔が 続きますよう
11
妖と 人との結び タカラモノ 名を返すたび 流れる記憶 (夏目友人帳)
5
少しだけ優しくなれた日曜日。バス停のベンチでにやにや笑う。
3
もたれくる父の重みに耐えかねて吾も生きたしと叫ぶ心臓
30
病床の魚の眼から潮流れ「我を食え、焼け、骨までしゃぶれ」
8
ポーリッシュポタリー求めGoogle(Inc.)各地の食器よ我に集まれ
7
テレビでは 桜の開花 宣言と 春の訪れ でも外は雪
6
死ななくていいんだよって
理解
(
わか
)
らせて機械になりきってきた身体に
6
今日もまた足を踏まれることだけが世間とぽくのコミュニケーション
10
五億年くらい生きてと願いつつきみをひとりにするのも嫌で
5
時経ちて
陽春
(
ようしゅん
)
謳
(
うた
)
う
最中
(
さなか
)
なり 飛び立つ
花粉
(
せい
)
が
黄金
(
こがね
)
に輝く
15
春浅し
日暮
(
ひぐ
)
るる時の 伸びゆけば 時計の針が 開花を進める
16
夕日
背
(
せ
)
に 友と語らう 三年間 淡い花びら 色染め濃くして
13
ぼんやりと曇った朝に赤みさす「いちごが香るチョコミルクラテ」
8
窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
23
半券が箱の片隅眠ってる不安な夜のお守りみたく
10
保育園 六年間も 行ったのか
生
(
お
)
い立つ
倅
(
せがれ
)
少し遠くに
21
悲哀とは 幸福たちの 存在を 証明し得る 唯一のもの
15
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