寒さへとおつる速度を秋といふ 毛布に思はず抱きついた夜
8
カメラでは 写し切れぬか 我が容姿 もっとイケメン 八頭身だか
17
朝夕に いつも通りし 散歩道 ちちろの鳴き声 秋の小径に
15
しとしとと 秋雨降れば 夕餉には 鍋が恋しい 季節となりて
12
女郎蜘蛛 木々の間に 糸張りて 獲物を捕るは 自然の摂理
11
あなたにはあなたしかない良さがあるたとえば顔がまん丸いとか
17
晴れ間なく物忌む雨夜の品定め 男同士の会話も楽し
14
逢ふまでの夜の長さは忘られて明けずもがなと思ひけるかな
12
愛してる プレゼントされ 愛してる 愛され過ぎた ぬいぐるみたち
10
君と見た 満天の星 こぼれ出し 二人を照らす 恋のはじまり
16
役立たぬ料理上手は誰のため?彼の人のこと笑顔にしたい
23
私って魔女かも知れん調合し食べさせたなら笑顔が治る
15
四年前作った本が二冊売れ在庫確認時雨月の夜
13
社長オーナーに直立お辞儀の正社員軽く会釈の自由業フリーランス
11
蝉の声未だ聞こえる神無月 いつもの道を二人で歩く
9
自由業フリーランスなってわかる老害の上司に忖度凄まじき宮仕みち
9
来年のカレンダー買い怖くなる一年後僕はこれを見てるか
19
今年度初きのこ鍋煮込む夜父母僕の眼鏡がくもる
20
自由業フリーランス努力で達成度いちたしかめる会社員サラリーマン立場ちいを確かめる
7
走馬灯を見たい 河川敷にて おもんなかったなぁってボヤきながら
6
分かってた この結末は最初から決められていた 抗えなかった
9
しちじおき しょくじつくって いちじかん ひるげつくって またにじかん寝(る) /寝子どしか?
14
根詰めて挑む「滲み画」なかなかに思いに任せぬ難題なりて
17
したいこと気にせずにする自由業フリーランス空気を読むのは会社員サラリーマン
10
ここで皆きらりきらりと歌を詠みそれぞれの人それぞれのうた
35
細く弱い舐められるようなものになりたくないと紅引いて知る
4
今日もまた独りよがりにつぶやくよ 貴方に届け月が綺麗ですね
14
不自由な日々も僕なり砥ぎ澄んだ 孤独のかたち孤独の温度
17
青い春やっぱりあの時死んだのね ときめきごと上の空よずっと
6
繋がりも炭の軌跡も追わないで熱を感じて私を残せ
7