建て壊し 破壊と再生 繰り返す 終焉向かう 東京細胞
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集う色 信号を待ち 虹紡ぐ 多様性の街 ここは東京
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南部では「かっくい」と言ふ「さもだし」は 露店の媼の主力商品
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白蛇とは家に仕合せ呼ぶと言う財と健やか皆んなの願ひ
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花だった 君の笑顔で永遠を信じていけると思ってた、のに
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不思議やな酒呑みなのに低血圧 秋雨の時季 動くも物憂し
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いっそのことザーザー降りになってくれ 運動会に天気悩まし
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情けない 四角四面の 規則にて 縛りて抑え 何食わぬ顔
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世間では お金稼ぎに 奔走し 儲けた額で 成功という
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人間を 外見だけで 判断し 歳や性別 なんぼのもんじゃ
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子供らが 大人に見える その瞬間 子供のような 大人が見える
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一生を どんなことして 過ごすのか 神は見ていて 裁きを下す
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腸弱く週に幾度も腹下す それでも痩せないのはどうしてだろか(食べ過ぎ呑み過ぎ?)
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世間では 雁字搦めの 日本人 威張っているな 儒教の鎖
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久しぶり 用事もなくて のんびりと インターネット 手慣れた遊び
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秋雨が 猛暑に止め 刺す頃は 季節外れの スイカも枯れる
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難産のすえに我を産みし母に感謝を込めて手を合わす朝 /誕生日
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新築の建設現場の木の匂い 休日なのか誰もいない
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近頃は秋も寝坊をするらしい私がアラームかけてあげるよ
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窓越しにゴッホのひまわり驚きぬ曼珠沙華の炎の踊る
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いなほおは美しいな」と口をく やはり私も御饌津家みけつやすえ
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ステテコがモモヒキにかはる津軽の秋「サモダシ採れだ!」とナラタケとどく(医師脳)
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溜め込むと息ができなくなってくる 短歌にのせて吐き出す想い
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しょっぱいのーその目玉焼き、君のさが。いっぺんここらで心にあまみを。
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よく聞くが エモい の意味があやふやで 早よ検索せよと老脳指令す
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朝起きて弁当作ってまた眠る。夢のつづき、黄身を頬張り
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年老いて 女らしさも 50まで 男勝りの 豪傑ばかり
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鳩が舞う コンクリートの 住処にて 生まれ育ちて 老いて死にゆく
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寒さへとおつる速度を秋といふ 毛布に思はず抱きついた夜
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カメラでは 写し切れぬか 我が容姿 もっとイケメン 八頭身だか
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