どこまでも一緒についてきてくれるあなたを堕とさぬように生きるの
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きみがくるならばわたしは天国の手前のベンチに座っているね
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否キロさん私も大概ナンパですあの人の夢ばかり見て/デレ~
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夢に出たまたもやあの人夢に出た単なるレムの睡眠ゆえか/やったー!
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ぼへさんよ この並びはよくないな 私軟派であなたが硬派
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カルシウムおやつ食べながらTVerティーバーは ちょい無理だった ねこが突っ込む(ニボシに)
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初デート ハンケチ膝に広げる 当時の俺は仰天したり
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雨降って地が固まると古人云うなれど泥沼我が身引きずる
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弁当をおかずに酒呑む新幹線 膝にハンケチ俺って上品
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争いの火種お互い蒸し返しミサイル飛んで戦車も走る
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生も死も叶わぬままに彷徨す少女の瞳いとも寂しき
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今の世は出しゃばらないとダメらしい 出てない杭は中で腐ると
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以前には目立ちたがり屋嫌われた 出る杭はすぐ打たれると言い
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抱きあげて高いたかいをするたびにはじけるやうにわらひたりけり
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雨の日にふくらむタイプの髪の毛かわいいでしょかわいいでしょ
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人も世も半分いないゆめうつつの意識でおくる舞踏をどうぞ
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運命の導きなんだとか言って弱く醜く堕ちていく今日
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肩書がコピーライター?代理店の方ですよね?後でいいですか?
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「総裁の椅子に座れば手のひらが返る仕様で納品しました」
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おろおろと あざとかわいい 掃除ロボ やらはりますなぁ平和堂はん
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ニッポンのいしのかたさがきにかかる まるくなったりやぶれてみたり
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叱られた君が泣くのを見たからかばあば昨日は寝つけなかった
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何よりも君の姿を想うだけただそれだけで生きる希望だ
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五日過ぎ溜まった日記の天気欄 当てずっぽうははじめての嘘
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まだ白い手が捕らえたる油蝉 はたの微笑に見る不可逆さ
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出演が年下となりもう来ない夏の青さを知る六畳間
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蜘蛛の糸どうか垂らしてくださいなここでいい子にしていますから/蜘蛛
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外に出て 第一声だいいっせいに さむいって きみが言うから 余計よけいさむ
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今年初 種無し柿を切り分けて 要らぬといふので独り占めする
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くびさん ニュッとのばして ねんねする ねこはときどき ツチノコになる
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