名月を丸く見たくて度の強い眼鏡欲しくなる十三夜かな
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シャツアウト重ねるセーターだらしなく自信なさげにAIに訊く
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滑走路光る翼が振動す遥かなる地へと想いを馳せて
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搭乗口アナウンス響き長き別れ翼の影を地上に残して
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ママたちが 談笑しながら 探り合い お受験校は 言わぬがテッパン
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よくはれてぼくはきんいろきみがぎんいろ ふたりわらえばにじいろしかく
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溺れこむ甘い小説の一節おいしいケーキなんていらない
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どうしたの? 俺の頭を 撫でるキミ 翌朝キミの 鼻歌で目覚め
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祝日のまったりワールド駆け抜ける銀杏のはねを宙へ散らして
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そんなとこいてはだめだとカメムシをしてはだめだと猫を叱った
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木犀の香る坂道一歩づつ杖を頼りに空仰ぎつつ
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朝焼けの 旅行く一報 偲ぶのみ 主なき跡 嗚呼寂しけり
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ヤマザキの 値引きシールの カレーパン 柿にクリームチーズで カフェ風>朝ご飯
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弾む声足取り軽し乙女らよ我にもありし青春の日々
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たいそう体操する おかあちゃんを ちま猫ちゃん のんびり・ながめる いちょがちいね忙しいね、と
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夜明け前 長女猫あのこのアルバム 見つかりて 歓喜のなみだ 神様ありがとう!
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プライドを捨てるもひとつのプライドで 持つも捨てるも大仕事だね
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常夜灯 俺は消すのに 付けるキミ 布団にもぐる 俺の顔みる
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公園にMLBの青き旗 違和感あるも快挙に踊る
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とりあえず殺すまでないいなくなれ指で弾いて飛ばすカメムシ
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くもらせて雨を降らすも人ならば 晴らせて照らす故も人なり
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利き手とは逆で両目を覆ったら呼吸をひとつぶんだけあげる
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七五三 五歳が集うイベントと思つていたと終わつてから聞く
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日米も世代も超ゆる一筋の現人神の球の軌跡は
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祝い膳長居はせずに山本の手繰り寄せたる優勝を見ゆ
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境内の集合写真母だけがゐないパーキンソン病の母が
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コンビニの 無愛想だけな バイトさん 自分の機嫌は 自分で取らんと
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秋風の淡き夕日に密やかに秋明菊は細き手をふる
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朽ちし葉は螺旋らせんえがき舞ひ降りる 露天風呂から眺む晩秋
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昨日観た映画の続き生きる様、絶望じゃなく、希望を持って
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