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始発地下鉄 君のいない街 白黒な朝 鉄の塊
4
真夏日の 一歩手前で いそいそと 加湿器しまい 扇風機出す
25
プリプリを嫌いと語る横顔は私のむすめ産みしその人
11
梅雨時を告ぐ
立葵
(
タチアオイ
)
はや開花 夏の準備を早めをる
南風
(
はゑ
)
26
久々に
恩賜
(
おんし
)
の池を眺むれば ボートより落つ兄は半べそ
8
試みるスマホ遠退く生活はおっとムリだな君とのらいん
9
早まりし花期を慄くライラック正にリラ冷え
屋内
(
やぬち
)
にこもる
22
思い腰あげてシネマを観に行かむ ログイン遮る『悪魔』のおわす/「プラダを着た悪魔2」上映中
7
オッサンの如くリポD飲み干してだるい体に喝入れる日々
19
流れ藻の 影の隙間を すり抜けて 小魚の群れ ひかり弾ける ・お題「藻」
6
脚重い体調の日はいつだって同じなはずのリュックも重い
20
まどぎわで みつめるねこと 目が合ひて ずっとずっとずっと このままでいたい
23
真剣にゴキホイホイを組み立てる吾はすっかり殺し屋の顔
27
消しゴムで煩悶ぜんぶ消すだけさそれから描けばそらも晴れるよ
7
「夢ならばどれほどよかったでしょう」と 告白振られ 友とカラオケ
7
「紫陽花の自我がすごくて絡まれて遅刻しました」「廊下に立っとれ」
10
小動物のような子と付き合ってそう 小動物のような子が言う
4
逸脱もこれ程ならばいいのかと記録残さず悪辣をする
15
春の夜に路地裏の猫も恋ひて鳴く すべては女神の掌の曼陀羅図 (上々颱風「連れてってELYSION」より構想)
7
辟易の暑さの後の雨予報それも辟易我儘ばかり
6
役終えた要らぬものだけ積み上がり要るもの居場所無くて彷徨う
17
この三朝あさなあさなにカナヘビを飼うはめになり生き餌をさがす
9
外夏日母の手足は冷たくてまだエアコンは暖房モード
16
既読つきなおしばらくも返事なく
徳不孤
(
とくはこならず
)
我が身の 寒さ
9
冬山の二重に透けた稜線も卯月葉も満ち一つの線に
8
君知るや希み断たれし再生は他にはあらで内なるそらぞ
10
カレーのち花の香りにフとカレー涼む夜風にまたフとカレー
4
幸せは自ずと歌を思いつき定型律にピタリ合うとき(年一度)
6
禁断の蜂蜜の蓋緩まらず キャンディー跳ねて指より逃げる
9
畦道で群れる児らよ 早苗揺らして弾ける笑い 君らの未来へ
16
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