宗教の幼き二世疑いなき眼 とすれ違い呑む息が咽び出す
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何も見て いないふりなど 出来なくて だからごめんね もうあわないね
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やめておけお天道様が見ているよ 忘れないでね変わらないから
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楽しげに遊んで帰る子供たち ずっと楽しく遊べるように
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空の色見上げてやっと気づく色 こんなに綺麗に抜けていたっけ
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胸えぐり涙こぼれる物語 それでも推しきみの幸せ祈る
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望まぬと気づいたのならその先は 望むことだけ見つめて進め
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いいなぁとあこがれ半分あと半分 全部まぜまぜこれからの糧
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胸に添い 耳をくすぐる呼吸音 愛しさよ見ゆるか 君が吾のカミサマ
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去年にはちゃんと出来てた入浴が何きっかけにダメになったか
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休日の一大イベント「入浴」は体力ごっそり持ち去っていく
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ピンクから青に変えたよバスタオル体感温度すこし下がりて
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風呂キャンにとって試練の夏が来た
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この目で見る 風攫う花と光る星 僕の隣にきらめく墓場
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ゆらゆらと儚げに咲く白蝶草ハクチョウソウ炎暑を忘れ涼しさを呼ぶ
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花壇には木漏れ日のもと凛と咲く花魁草オイランソウの赤色まぶし
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四本のうちの二本の歯を抜かれさて何母に食わせればいい
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時間差でねむるアルタイルとベガの夢の底でうずまく青い川
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ラムネ瓶割りて集めし硝子玉冴ゆるわが水晶玉なりき
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ちひさき手さまよひながら本めくる 其より始まるこの生の記憶
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素数とは如何なる数か知らざりき密かに憧れたる其に泳ぐ
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陽をうけて歩きをりしに萌え出でし歌の芽スマホにそと育てゆく
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現在は過去と未来に挟まれた 一瞬だけでまさかあるまい
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過去未来切れることなく繋がりて はて現在はいつのことやら
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そおおっと消費期限が三ヶ月前のスープを飲んでみている
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今日はよくバックで走る音がするこの道の先何かあるのか
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かかとに六十パーセントの跳躍を孕みつつ 愛猫は舞い上がる場所を探しぬ
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スマホとは斯くも頼もし 異国語を無事に解して道案内す
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この歳で食べるの早いの恥ずかしいおしゃべりもせず丼に顔
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浅き春突然君は旅に発つ 交わす言葉もなきまま空へ
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