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熱帯夜 眠れやしない 手に扇 首を振りつつ 風神きたる
5
お昼どき 最後に残す 卵焼き 醤油の濃さで 今日を感じて
13
先へ逝き 夜空に浮かぶ ひとつ星 触れれば消ゆる あなたの影よ
5
ライブにて 歌声響く 胸の奥 背伸びしながら その影追って
3
手の先はスマホにつながるものらしい 電車の中でそう思った
6
終笛に カナリア翔ちて 青伏せる 落ちてゆくのは 空かわたしか
6
伸びた鼻 邪魔になりつつ 生きていて 頭を下げる こともできない
6
前日ぶり 五日連続の 快挙なり 今日もおはよう 言えた朝かな
7
五年前に 笑った動画で 今日ふいに 二年ぶりにも 涙こぼれぬ
11
負けた日に 悔しがるほどの 心もち 失恋すれば 泣ける人でいたい
7
平和とは 鳩よりむしろ パンダの子 生まれる朝と 大谷の一発
5
USJ エルモの被りもの 恥ずい… でも君とだから 得るものがあった
5
深き森映す湖面の岸を行く白馬に鳩は稜線へ舞う
18
怒りすら原動力になっていた 回送列車は停まったまま
8
クラクション連打で鳴らしバカボンのお巡りさんかあの運転手
12
萎え掛けのマリーゴールド水はけの良き土にまた蕾抱けり
19
藤棚に種鞘多く吊り下がり涼しく待ちぬ来春の花
14
藤の木の根本に生えた紫のシメジ引き継ぐ春の彩り
9
群れ咲きの白いデイジー紋白蝶舞う楽園は信号の脇
15
紫の朝顔満たす横長のフェンスの映ゆる曇り空かな
16
幾つかの青いボールが浮き揺れて幻夢に見ゆる瑠璃玉アザミ
17
オレンジの百合の畑の作り手の笑み抱き温む野辺の隅かな
13
寝息さえ聞こえてこない母の部屋仕切りの
襖
(
ふすま
)
全開にする
33
枯れ落ちた花も炎や土手の端のフェンスに萌ゆるノウゼンカズラ
19
それぞれに帰る場所ある窓の灯はいつ眺めても暖かそうだ
29
犬みたく あそび放題 後ろ髪 小雨のしずく 光って消えて
6
自転車が冷えた空気に振り返るそこの家々時代が違う
6
足の裏窓の冷たさ熱逃し 灯さぬ光揺蕩う時間
5
自由律 都合がいいね そう言えば 荒らしもポエムも 等しくなりけり
3
貴方が眩しいと僕の影は色濃く染まるからどうか幸せにならないでいてね
6
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