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陽だまりの集う談笑心なき刺さる言葉は氷の世界
23
生更木の 凍てつく大地に麦踏みの ザクザクの音春近づきぬ
25
太陽も星もコンパスなるらしき 春待つ
白鳥
(
はくちょう
)
シベリア思ふ
38
聞き逃し ラジオ深夜便 朝に聞く 昭和の匂い 我、娘となる
12
冬晴れや水減るダムの底深く沈みし郷のまほろばの影
39
真っ白の庭に優しい立春の陽長かった闘病生活
12
悴
(
かじか
)
んだ指が何かを教えてるひと
気
(
け
)
の絶えた二車線の
路
(
みち
)
14
言の葉が ふわりふわりと 舞いながら 逃げ出していく 夢うつつの夜
10
かさね着の万葉・古今のかたわらにニュートン・オイラー置かるも愉し
15
膨張する宇宙の話面白き 意味不明なり 茶を啜るなり
16
十八歳
(
じゅうはち
)
の我らに教えし「たけませか」若き助教授リタイアと聞く/<撓み、傾斜角、曲げモーメント、剪断力、荷重>の頭文字
13
二十四の節気の月になじみよき
十月十日
(
とつきとおか
)
の「朝」の重さよ
13
冬の夜の空といえばオリオンと、うつむいたままそう信じてる。
4
追い焚きの概念のない浴槽で冷え切るまで潜り続けてる
5
相対的な世界に在るからねじれた位置の彼らともどこかでーー・ー
4
誰に何に縋ったって結局は 焼け石に水 雀の涙
6
弁当の用意。入浴。メールチェック。 オリオン座は嫌に鮮明
6
他人
(
ひと
)
の記憶 その日暮れほどの明るさ
4
花は散り色は褪せどもそこにをり その花の名を誰ぞ覚えん
5
思ひ
出
(
い
)
ず
眼
(
まなこ
)
ににほふ
花細し
(
はなぐわし
)
皆は過ぎ行き 名は宙を舞う
6
静かな海を見つけた だれもいない理由を考えれば良かった
4
痩せ我慢 半年したら 太ってた 太り我慢を すれば良かった
6
窓の外視界を塞ぐ雪竦み景色復活もっと消えろよ
15
凶器にもなれる心をひらがなの「あい」に変えてく「飛翔」の時間
25
午前7時 心を慰める 夕日 見るまで待とう 見るまで待とう
4
とりあえず 顔を洗って 出直した 舐めてんのかと 怒鳴られるなう
3
忙しく買い物すらも面倒でネットスーパー試みてみる
6
あの日々を 奇跡と知らず 過ぎし日よ 煮込みの鍋に 詫びごとを言う
35
神様に背中を向けてでも君のことを見ていたい2月某日
2
立春に 3月並みの 温度あり 暦通りに 春を感じた
4
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