いいねは 風か震えか 伝われば きえてしまう 線香花火
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転校生の透明バッグに入ってる透明ポーチの中の隕石
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カーテンを開けようとして猫踏めばつんざく悲鳴 思わず歌う
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朝八時二階の掃除機起きろよとまくし立てるしやっと目が開く
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花の名が どれが何かは 分からねど ただ美しく懸命に生き>朝散歩
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テレビ体操 みんなのうたの 傍らで ねこたちスヤスヤ 旦那もスヤスヤ>起きてたの、ねこ母だけ(笑)
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ありのままの ハートを隠しちゃいけないよ キミノココロが 見えなくなっちゃう
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一瞬の悔ひもないよう 生きてみたい だけど そういう訳にもいかない?(こともない?)
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早朝に往復五キロ リハ散歩 朝陽に目覚む濠の蓮見る
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着いたらば起こしてと 眠る助手席 ドライブの帰路 もう既に宵
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スイカ割りしたたり流る赤き川コンクリ泳ぐ黒白の子ら
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暗闇に浮かんで甘い囁きで 眠気で包んだ 愛の言葉を
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花火師の 想い伝わる 作品に 仕事の手を止め しばし見惚れる
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夕闇に 始まる花火 一瞬の 光って咲いて 儚い時間
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あと三日待てば採れそな茄子ありて特売の茄子じっと見てをり
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昼食後はエアコン稼働の書斎にて工作などして引きこもるなり
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スニーカー裏の赤見ゆリズムにも日傘に隠す翳りをつれて
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水やりの ホースに空いた亀裂から 弾く飛沫に七色の虹 
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ヨレヨレと 大量眠剤に(あ、そーゆー正規処方です)よろけつつ 寝静まったので 主婦休み時間フリータイム
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君からの「わさびと白だし買ってきて」通知のスクショ 消せずに1人
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大学のコンビニで見た君にもう ときめかなくて向かうコピー機
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車窓から 見る思い出の桜木町 どうしてこんなことになったの
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怒ったり拗ねたり困らせてごめんね いい子にするからまだそばに居て
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地獄って俺がいるここみたいです鬼でもいいからここに来てくれ
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珍しく弱った君に 背伸びして作った薄味かき玉うどん
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何気ない会話の意味が分かりだす次から次に全て分かりだす
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漠然とした恐怖に身を竦ませる具体でも抽象でもないもの
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君が吸うタバコの番号にすらもう 反応するから多分手遅れ
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三時までに眠れれば俺は合格だいったい誰にマルをもらうのか
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こんな服持ってたっけ髪が伸びたね 変われぬ私の知らないところで
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