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赤と黒 右か左か 狭まりて 隙間ないよな 自由の孤独
13
己が非は 決して認めぬ 政権よ 令和に於いて 昭和のままに
14
予備のネジ 使う機会が ないけれど なぜか捨てれず たまる予備ネジ
10
金平糖を鞄につめて天の川を泳ぐあなたを探す
4
関数は 混じり合わない 曲線は 互いに極限 漸近線へ
3
いっそ死ね 怯えて生きる 明日ならば 答えはひとつ 恋の情熱
3
君だけか 君だけなのか この世界 信じるほどに 狂う私は
4
産土
(
うぶすな
)
は やさしき風の吹くところ 幼き日々の土なつかしむ
18
沈黙の闇を引き裂く雷に心曇らす君を抱きしめ
5
薬莢の 如く散り
追
(
ぼ
)
ふ この
短歌
(
うた
)
は 我が身を穿つ 日々の残り香
13
かげおくり 夏空仰ぐ 影ひとつ 亡き人恋ふる うつしよかな
6
ヤバいとか大丈夫とか返るのみ われの話は行き場を失ふ
6
野辺に立ち 妖し濡れて棘アザミ 絡めた腕に赤がしたたる
7
遠くまでハシドイの香の広がれり咲いているよと知らせるように
26
特別な事なにも無く過ぎし日曜 ただ穏やかに
時間
(
とき
)
がながれぬ
17
ふる里はひと月遅れの星祭り柳にゆれる
亡母
(
はは
)
の短冊
24
杳き日に亡姉と一緒に来たワッカ 咲く花々を指差しながら
21
五七五の櫂で恋歌の湖ゆけば水底の澱七七に舞う
10
スーパーに早生みかんあり驚いて産地がペルーでさらに驚く
11
ひたすらにペダルを踏みてまっすぐにみんなで目指す魚付林へ
22
数秒のサイレンで終わった交通違反が夢に忍び入る
8
司馬遼の「ロシアについて」を読んで知る 人のいのちを「量」とする国
15
物作り 人を住まわせ 日本流 気概捨てれば 住処は墓場
12
弱めたる菌を体に入れるとふ ワクチンのこと素朴に怯え
17
寝姿を スマホカメラで シャッターを切れども起きぬ
机上
(
きじょう
)
にて猫
23
書写したくともできぬ ノートの上にて爆睡す猫
退
(
の
)
ひてと言へづ
27
お歳頃 帯状疱疹ワクチンの 市からのお知らせどうしようかと
16
10
円のチャチなロッカー軋ませて 服投げ入れて冷たいプールへ
15
忘れもの指輪は酸で溶けるかな フラスコ内であいを煮詰めて
14
傍らに 透明人間 居りますので 淋しくない 淋しくない
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