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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
25
満月の 光欲しいと 祈っても 見ることだけが 世の限界で
8
立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
24
紅々と色づく部屋のポインセチア猫のあくびも冬を運びぬ
26
コイン精米の明かりを恃みつつ消えたいくらいただ帰り途
20
太陽は僕の詠久エネルギー夜雨には負けない歌って漕いで
16
通学路 友と歩いた 過ぎし日々 かつての道は 住宅街
16
孫登場 雑事さておく重力は 相対論的 時空のゆがみ
18
冬の宵 満月照らす 君の頬 儚く消える 雪の花かな
11
人波にマスク重なる交差点行き交う日々に祈る幸あれ
25
町中華 冷やし中華を頼んだら 出された物は冷製チャーハン
5
年賀状投函予定の前日に急逝告げる喪中のはがき
12
鳥かごに冬の日差しを閉じ込めて蜜柑の皮を剥けば香し
30
自治会に汗かく面々生き生きと 老いへの歩み 半歩ほど停め
17
風邪の芽を摘んと飲みし葛根湯 両の手のひら仄かにうるむ
24
来年の自分に対し展望す出来ないことはやらないことと
23
瞋
(
いかり
)
とは攻撃されて起きるもの 全てのいくさはこれに始まる
20
目の前で机を叩かる不快さは された者には消えることなし
23
うっとりとため息つきつ読むうたのあれど及びぬ 我が道を行く
31
脳トレにうた詠み始め楽しきも非凡なうたは遠く及ばず
29
無生殖無色心臓がのびのびと過ごせる箱に入れてください
4
就職も範囲が狭い障がい者 若さが欲しいチャンスが欲しい
30
一番星 あかるく我を照らしゆく 奈々さん わたしの一等星よ
16
易疲労感 脳の病の宿命でちょっとの事でクタクタになる /統合失調症
26
血管を無意識でねじりトイプードル 怒りは涙と同類らしい
6
山茶花も戸惑うほどの日差しにてコート持て余す師走の陽気 /
20
度
28
今宵は
酒
(
しゅ
)
片手に瓶を あの人の 優美に酒を 嗜む姿 横顔見て
4
外は雨
8
階ベーター前ひとりゴルゴな気分で間隙狙い
17
弁当をぶら下げ歩く帰り道トラック通る風に吹かれる
10
完璧じゃ ないことを知る だからまた あなたのことを 好きになる
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