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このままで 愛してほしい 呆けたまま 気楽でおれる 赦しておくれ
5
なにかもも 間違えだらけ 忘れがち 傍から見れば ボケた老人
4
久し振り 変わり果てたる 新宿に 驚いてみて 馬鹿にされたし
4
山手線 線路の上に 作られた バスターミナル 誰のアイデア
4
都市機能 進歩し続け 人間は 血液のよう 働く命
4
生き詰まる 雑踏の中 そばにいて 誰も話さず 他人と他人
4
新宿の 雑踏の中 人間が ありんこのよう 気味悪いかも
5
夕闇に 消えゆく君へ また明日 振る手の熱を 夜風に乗せて
15
おもみ増す リュックサックと 我が心
8
自転車で 受ける葉手紙 新緑や
5
空白を 文字で埋めゆく 春の暮れ
6
猫の目に見つめられてた八時前 僕も撫でてよ愛想悪くさ
7
水にゐた豆腐たちはプラ箱に団地のごとく積まれて売らる
16
転がりし賽の目六と沸き立ちてお題に興ず
ひょっと
(
火男
)
この目や
18
買い替えたフライパンで焼く餃子いい焼き色はよそよそしくて
22
それぞれの孤独と自由の境目が乱反射するアパートの窓
17
鳥辺野にただ捨てらるる
習慣
(
ならひ
)
にて 我らもいずれ残骨灰に(「プラン
75
」観て)
18
ついてきた嘘の数だけ林檎の木 僕の庭にはしずかに育つ
37
気がつけば夕闇迫る繁華街 春風の気配今宵いざなう
13
鏡面の如き
水張田
(
みはりだ
)
きらきらと夕陽
抱
(
いだ
)
きつ田植えを待てり
27
薔薇詩ふ拓次に酔ひて瞼裏の 薔薇追ふ微睡み薔薇の季節に
14
藤棚の ライトアップを 見つめつつ ホテルラウンジ 打合せ前
30
有用か その一点で 仕分けされ マッハ走行 ブレーキ欠いて
16
風薫る 老犬抱へ 遊歩道 ふわり
揺蕩
(
たゆと
)
ふ 小手毬の白
30
炊きたての白きお米の香ばしく 今宵も犬と飯を食ふらむ ※犬にはきちんと犬専用に用意した食事を与えています。
19
喜寿ハピバ 思いっきりのサプライズ 生ある幸をかみしめし日よ
27
静けしや 我が魂の 幾とせ 憂い哀しみ 淋しさに堪え 海に誘われ 波と戯れ 影長くして 家路へたどるは 御魂の許へ
4
涼やかな
宵風
(
よいかぜ
)
受けて ひとつふたつ 星を数えつ ゆるりと家路へ
18
家々に明かり灯りて
夕餉
(
ゆうげ
)
の香 漂う安らぎ 週末の宵
23
生きていく意味を誰かに挿してほしい花瓶と僕に落陽が差す
12
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