恋なんて とるに足らない ことと知り 寂しげに夏 静かにくれる
40
猛暑日の合間をぬって 吹く涼風 キミは今 何をしていますか?
18
日陰でも今年の暑さ耐えがたし 異常危険と言うほかは無し
14
どうしても君だけ抱いて 寝たいんだ にゃんにゃんにゃんこの 手枕ぬいだけ
17
果てもなく 星を飲み込む 夜の海 私の声は 波にさらわれ
18
沼に咲く 蓮の花びら 満開に しばし暑さを 忘れる時間ひととき
19
ブーゲンビリアの赤映える青空キミに書いた葉書は送れず
20
波運ぶ鯨と地方中継に地球の丸さと青さを認める
8
愛情に返済義務が生じたら多重債務で破産している
5
遊びだとじゃれ合うままでびんラムネこころのうちが知れてしまうね
10
ひとしきり愚痴をこぼして君を待つ遅刻の時間も恋する時間
12
夏空に 雲のペイント 美しき 唯一無二の 模様をえが
31
基本的 怠け心が 凄まじく 努力もせずに 流れに任せ
6
あまりにも静かに眠るから 少し不安になって手を触れてみる
14
辞めるなら さっさと辞めて 職安に 通うのもまた 乙な生き方
5
仕事には 行かねばならぬ 事情あり 好きとか嫌い 関係ないわ
6
蝉の声 聞こえてますか 全国の 皆さま方に お尋ねしたい
4
また反発面倒くさがり人見知り同じ磁極の母子ふたりは
13
緑内障 遺伝の故に 諦める そんな理屈は 納得いかず
6
人生が これで終わりと 思うけど これでいいのか 時々思う
4
眩しくて 外も見られぬ 窓際の カーテン閉めて 風は通して
4
いつだって 人の真似など せぬように 生きてきたよな そんな生き方
5
怒るのが 仕事のように いうけれど ほんまかいなと 呟き挑む
4
道端の 借りた畑で 10時頃 歩いていたら 心配された
7
スイカ割り 隣りのスイカ 割ってもうた 笑うみんなと 腕を組む隣
8
減っていく 会話と笑顔 ぬくもりと 離婚届けが ぽつんとテーブルに
5
減る記憶 増える白髪と ため息と 初恋の子の 名前なんやった
6
待っている 別れ際には また会おう あなたの返事 今か今かと
6
へこむけど 笑ってごまかす 職場では 一人になって 泣けてくる日々
12
あっ、そういや うちの弟 イチロー似(笑) 初対面でもよく言われるらし
14