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朝ぼらけ 空気凍み入る卯の刻に
衾
(
ふすま
)
の奥で五分を乞う身
6
朝ぼらけ 空気凍み入る朝方に 布団の奥で五分を乞う身
6
スパ銭は明日は雪で行けぬのか入浴剤を奮発するか
10
「今夜も星が綺麗ですね」おい待てそれはどっちだ
4
名の知らぬ花を訪ねし春風に 程よく冷めて午後の紅茶
10
納豆と カレーを頼む 一時に 唐揚げ追加 茶色ランチだ
28
山城が 静寂の中 雪化粧 水鳥が飛び 墨絵の世界に
31
隣国へ冷たき
眼
(
まなこ
)
の習い越え敬意を運ぶ春風よ吹け
23
お袋がコロッケを揚げる コロッケが嫌いと言えず死ぬのだろうな
8
学びの場「言の葉日和」と名付けたり笑顔の湧きて二時間を過ぐ
30
一年振り実家で寝る布団にて寝ぼけたつもりで母の手をそっと握る
9
小さき手も あかぎれの手も 交じり合う 排球好きの 集える夜よ
26
たくさんの 壁に囲まれ 空を見る まだ天井は 塞がれてない
8
演歌より蛇腹カメラの方が好きあの日に帰りたいだけのこと
15
愛される必要のない愛ならばきっと臓器の形をしている
5
ぽっと出の電車のひざしが美しく かみを染めれることが悔しい
6
医者通い帽子忘れて歩いたら耳がちぎれるほどに寒くて
7
炊きたての熱いごはんとふりかけで 健気に倭人はしあわせになる
21
蛾は花と添い遂げてまた目が覚める 誘蛾灯など人の付けた名
8
開幕戦 心躍らせスタジアム 跳ねて歌って命の洗濯 /Jリーグ
24
残酷ねサンドイッチを食べさせて賞味斬り捨て無人コンビニ
16
鯖味噌の残った汁にしめじ入れレンチン地球エコに周って
17
煮ゆるジャムことに誰もが焦げ付いてあまりに昏いフィルターバブル
8
池に立つ鷺の白さとしなやかなフォルム美し天の賜物
28
「ごめんね」と言えない言葉が喉奥に詰まってしまう息苦しい日
9
高額の現金を持つ。本名を知らぬ娘の学費になるそう。
15
担任に 正座させられ 鉄拳を 百発浴びて 吾まだ生きており
12
詠へども記憶からっぽ僕ひとり文字を光らす魔法の中で
19
曾孫
(
ひいまご
)
はバイバイと帰り行くママに抱かれてニコニコバイバイ
13
授産所で求めし毛糸の襟巻きのひと針ずつにぬくむ雪の日
19
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