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今もなほ若人斃るる遠つ国 蒼穹の暮れに祈るほかなし
9
真夜中に 車椅子押す 吾の肩に 夜風優しく 追い風になり
33
不随意な結婚でもしてコミュニティ ゾンビが来たら最高なのに
2
月一度集う歌人のかんばせに心の動く吾のならひなり
10
歌よみ鳥集いて唄うは花のこと花花しくも華々しい
9
寝ちゃったの まだ寝てないよ 寝ちゃったの まだ寝てないよ ……寝たのかよ!!
7
歌会に集う佳人の笑まふ顔吾も釣られて破顔となりぬ
10
ブルボン朝壊したからとてフランス人 国家の誇り国体は変わらず
14
お腹鳴り 今だ! とすぐに壁を見て針が直線やっぱ6時か
10
配食の到着待ってもう六時 吾が許せど腹が不機嫌
24
ナントカのナントカさんのといふ
類
(
たぐい
)
カンムリ番組好きにはなれず
12
世間では ワールドカップで 盛り上がる 我ら準備す アジア大会
18
ikiru
6
我ニャーと問へば 猫ニャーと返す 猫語たりしや? 否 国際語
6
入れるとこわからないので悩むのが無党派層と小野小町だ
9
想い出をひとしきり聞き母の言う「もういいわ」待つ実家の片付け
7
不満屋を
暖簾分
(
のれんわ
)
けした過去あれど今は希望の
卸商人
(
おろしあきんど
)
21
寝室に 静寂拡がる 月夜かな
宙
(
そら
)
の
褥
(
しとね
)
に 抱かれており
12
いい人をやめたもん勝ち知ってても自由になれぬ勇気の無さよ
25
俗界の 表と裏を 分断し 昭和百年 迷走したる
13
摩天楼立たむ
槌音
(
つちおと
)
ひびく街仰ぎしは上京の日の空 眼裏にあり
6
水面ゆく 風の足跡 見送りて 耳にひそかに 幼稲のさざ音
7
歌会に歌を作りて三十余年吾も老たり九十五歳
23
詠むほどに難しくなる短歌かな五七五と数えて折れて
25
ふんっ、なんの軽井沢 拝外主義のハリボテの町(だが好き)
10
不思議なり長野の田には墓はなく 富山の田には墓は守らる(民俗学的考察)
13
田のあぜの墓標が守るこの国の 成り立ちを知る車窓で呑む酒
17
一回戦コールド負けと共にある汗と涙も後の財産/高校野球県予選
5
物からの 立場で歌を 詠んでみる 面白いかな 伝わるのかな
17
三十年ぶりの友と並びてバスに乗る笑えば昔の顔にもどりぬ
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