暖房の設定温度を上げないで厚手の靴下履いて我慢す
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ありふれた ガラスのような ことばたち 綺麗というより あぶない代物
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覚えとけ兎がいつも寝ることに賭ければ亀は負け組になる
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改めて考え直しますと言う後輩のキミ好きなら言って
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銀杏の実を割り茹でて茶碗蒸し家族の風景ハナレグミかな
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現金な奴だと笑うけど馬鹿め現金よりも値打ちがあるわ
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頷くよう しずりの雪が 落ちるとき 始まる予感 気流のうねり
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タヌ猫に はいと腕枕さしだして 「ねーたん」も寝落ち 起きたの2時よ
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美味いぞと君の箸から貰う鯖意外とごめんやっぱ無理だわ
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画期的だったあの日モテ期と勘違いするほど若い昔だが過去
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思い出を主食にしてるわたしって手のかからない生き物だから
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もしかしてチンパンジーの求愛かガラス戸越しにチューをしてくる
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言葉或る「朝日が見たい。寝て起きて、」 縋る思いで 祈る声だけ
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刈り上げ女子の急増にまた英明はイケメンになりたがってる古希
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ふてほどの意味を知るほどふてほどと思うほどなるふてほどのほど
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長睫毛 私のものとて、分かれども 君が褒めれば 妬けてしまうわ
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ああ朝だ 詰めた書類と 曖昧な 覚悟を抱き セントレアへ
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冷えた窓 朝焼け染まる 遠き空 丸まる猫の 姿愛おし
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週明けの朝の冷気に茜差し今日を進めと励ましくれる
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「プーチン兄ちゃん助けて」と泣かれ 仏頂面でもアサドを庇う
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明るいと逃げ場が無くて、苦しいや。朝の星には感謝してるよ。
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かじかむ日 地下プールには俺一人 スタッフ五人の即席セレブ(もちろん公営)
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神はまだ 滅ぼすことを 手控えて 忍耐強く この世を愛す
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批判しか しない人から どの人も 離れてゆくが 仕方なき事
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人生のきっかけスマホ音痴だが撮りまくったらあゝラブレター
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言葉とは 人を愛する こともでき 呪うことさえ 手軽にできる
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悪しき人 どこでもいるな 善人は 絶えてしまった この世の末に
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争わず ただ言いなりに なってれば 今日も一日 無事に過ごせる
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ギラギラと 情念燃やす 老人に なじられ続け 気持ちが悪い
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韓国もシリアも政府大揺れで日本は小揺れ少数与党
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