「ホッカイロ買い足したよ」と母からのメールには誤字「春を多めに」
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雨上がりきれいな虹を見上げれば明日はきっと素直になれる
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「もう負けねーし」という君の雪を踏む爪先から星くず
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偶然を装いあなたに会いに行くもらいタバコのパーラメント
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保安所の不在は窓にあらわれてやすらぐだろう警報ランプ
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恐るべき君の引力振り切れず君が太陽 僕は惑星
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アドバイスしただけなのにパワハラと煙たがられた 何も言うまい
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「物理では破壊不能な存在に進化してないのが悪いんだ」
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死を生で、生存ではなく出生で、挽回せよと言う神だった
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こいつらも戦っている 食パンの平野で黴の三勢力が
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来年の自分に期待しすぎじゃない?日記売り場で独り言
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お化粧で 隠せるのなら 隠したい すぐ顔に出る 君への想い
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山吹色のバンダナ巻いて北風に耐える山々があって
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お気に入りのブラウスの下 悲しんでいるリボンみたいな掻き傷
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包みこむ陽だまりの様な温もりが愛だか春だかわからずに泣く
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もうじきに 日が落ちるなと横目にて 夕餉の甘めのカレーを仕込む
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続々と届く友らの喪中はがきに親を送りし想い重ねる
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出来るようになったことが社会では、当たり前の事だと言われ
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社会人になって今日で七ヶ月 褒めてもらった記憶が無い
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再放送みてると録画分 進まない 「相棒デー」を作らないとな
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ねこの手に 猫用まくらを乗せてみる これはニャンだ?と言いたげな顔
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誕生日 0時れいじジャストに おめでとう 高校生の頃、思い出す
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誰の目で 見てもあなたは 魅力的 だからこの恋 焦ってしまう
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店員がぴたりとそばに。「これかわいい」トーンおとさず友と店出る
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マンションに吹きつける風轟々と 冬の訪れ先ずは耳から
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好きなのか好きじゃないのかわからずに 今日も君を意識してばかり
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古代いにしえより 人往来ゆきかいし 明日香村 秋の陽浴びて 悠然と有り
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ショルダーは スマートだけれどカタガコル ねこのチャームは愛らしき哉
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朝ルーティン たまにパン屋の美味しいパン 加えて朝から お口しあわせ
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新しいコスメに期待し飛びついて打ちひしがれるその繰り返し
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