系とじる ひらくとか 鉱物も 鎖国をするの まるで呪文ね
4
「まさか」とは 二度も最悪続くのか 一字違いで 「またか」と絶句
10
空っぽの 袋まっすぐ 立ちにくい 中身無いから 今の政治屋
4
秋だねと微笑む君の足取りに 歩幅を合わせる体温を知る
7
いつかわたし春の虜になりぬれば蛹を破つて出てゆくからね
6
ドカ盛りのラーメン食った次の日の 12時過ぎの腹の減らなさ
7
学校で何をやったらこんなにも 黒くなるのか君の靴下
12
早起きし君は毎朝読んでいる 飽きることなく同じ漫画を
5
季語として歳時記に載る言葉ってハッシュタグだ平安時代の
6
煤払すすはらいこの日に年越しかんがみるやらねば消えてくされどしんどく
19
ニャーのまえ「N」ひとつ入る ちま猫ちゃん 「んにゃあああーん」と よくいっている
13
今季初 蜜入りりんごに当たったよ 今日もいい事あるといいなぁ
18
かたぶきし日ざし照りつく国やぶれ蝿取紙の四畳半まで
6
冷える身をそっと温めてくれるキミ 冬の恋人ネックウォーマー
19
驚愕の疑わしきは罰せずで紀州のドン・ファン妻は無罪に
8
受診後の新年会の約束は同病同部屋相あわれむ友
12
暗室で「ラムネ・ラムネ」とせがむ子に「もう少しだ」と云う父若く
10
どう飲むかあつあつコーヒーin魔法瓶 不慣れなことはするもんじゃないな
9
旧帝の 巨大施設に 足すくむ 私の居場所 ここにはなくて
9
ゆっくりと しかし たくさんの 雪がふります 怒りながら ほほ笑むように / 雪女郎
26
200km 車窓を眺めるハムサンド どうして買ったの 食べやしないのに
7
おいそれと 踏みこまんでね 思い出を 塗り替えるにはまだ役不足
7
世の中の多くの人が持つらしい「ふつうの」心身、僕は無いみたい
6
困ります 狂おしいほど 大好きで
4
騙されてにっこり笑う大人ぶり ロマンス詐欺の鴨にもひとくせ
10
ペロペロと舌なめずりで催促をしてくるヤギにエサはやらない
13
中央線 都市へと向かう 草も愛も 人のための物 切り揃えられ
5
政治家は 子供の願い 聞かずして 親に媚びたり 票田稼ぎ
3
豊かさを 求めるあまり 子供から 親と触れ合う 時間を奪う
3
心まで 親の代わりは できないよ 子供の悩み 聞いてあげてよ
3