花びらを拾うレディの透き通る手の影残る朝の公園
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短歌ってムリに詠んでもつまらぬよ 自分の言葉つかんだらGO
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久々の外食、松花弁当🍱のご飯とおかずと味噌汁うまし
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手ずからにご飯よそっても知らん顔 気まぐれなのは茶トラの性分
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今君は 静かに眠る 寝顔みて 僕はただただ 途方に暮れる
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みずうみをうみと読まない人生か 父の眼鏡に毛嵐ふたつ
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歯車の欠けた時計とおそろいで進め 私の冷凍睡眠
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ダメそれは犬がくわえていいもんじゃないダメそれはおれの残骸
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「人」として振舞ううちに人となり成 / 為 人情持たぬのは「ひとでなし」
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破裂した音が聞こえて風船であってほしいと願う真夜中
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最近の テレビゲームは 子供より 大人を狙う まんまと刺さる
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そばにいて私の代わりに呼吸して私の代わりに明日も生きて
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孤独死の話題を母と語る夜昔話をするなめらかさ
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桜雨 吹いて流れる 花びらが 地に落ちる程 遠のく君よ
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二十歳経て無才。ブリキの錆びにけり。花ぞ散れかし、朧月なれ。
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「新しい先生ちょっと苦手かも」 色々あるな三度目の春
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腕時計忘れたその日思い出す1日8回時間を知ること
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春休み最後の一日友達と 駆けてく君の後ろ姿よ
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怒ること止めたら父子穏やかに 一日過ごせた春の週末
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(もう一度あの毎日に戻れたら)ごめんやっぱりなんでもないよ
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ベランダで見下しみくだし想う、重力で自傷し無痛ならましものを
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二人きり 風のない暮れ 髪は揺れ 浮かぶ花弁に 口づけをして
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同じ組なりたい友達ランキング 教えてくれた週末の夜
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本買って読まなきゃって焦燥で、焦燥だけで延命を
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少しだけ長く姿さくらを眺められ 今年は「春」がまだ居ると思う
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久々に自宅で焼き上げパンの味 やっぱり焼きたてにはかなわん
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薄桃の 桜の花が 好きだから 春と一緒に殺して欲しい
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夜十時トースト焼いてあんバター一口かじり追いあんバター
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溺れれば快楽かいらくは地獄 解き放つことができれば快楽けらくは浄土
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鯨幕、きみねむる夜の長いこと 話しかけても冷たいばかり
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