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人生を語って、あなたが歩いた道を知って、長い睫毛に見惚れるのが恋
5
好きな子に告白できず遠くからただ見つめ小僧すごく控え目
6
店閉じた ラーメン店の 後継ぎで 食す嬉しき 巣鴨の処寒
4
ネットにて おそらく調べられぬもの 最寄りのポストの収集時間
8
曼珠沙華 大っ嫌いと言われるのも大好きと言われるのも怖い
8
外掃除
主
(
ぬし
)
の
傍
(
かたわ
)
ら渦巻きの尻尾がいいね猫が付き
添
(
そ
)
う
13
やい民谷お岩に何をしたんだと問い詰められてもそりゃいえんもん
4
お岩さん伊右衛門に何されたのと問いただしたら小声でヒソヒソ
4
バケモノも高齢化してようかいご天井を日々ただ見つめ小僧
5
だいぶ早い忘年会の日 近づいて クリスマスケーキも 予約まだだよ
5
旦那氏が職場で貰ってきたりんご ちま猫ちゃんの頭よりデカい
10
食い気味に「知っているよ」と言う
三歳
(
きみ
)
はホントに知っているような目で
10
布団から出られないのは雪なのか寝ぼけた頭懸命に起こす
10
親指に圧を加えて待つ逢瀬 二十三時ならまだ、そこにいるよね
5
グッドモーニング 全ての場所は想像よりもちょっとだけ遠い
5
遮光カーテンを 開ければ
秋冬
(
あきふゆ
)
の 狭間の空が 見上げる程で
4
掌にそっと結晶のせてみるじわりと溶けて冬が舞い出す
7
二日ぶり「デカいう〇こが出た」と言い笑い転げる日々はいつまで
10
V字描き低く飛び行く白鳥の見ゆる大地の白ひと色に
14
おみくじをぐるぐる回し引き当てる大吉手にし蒼天仰ぐ
5
あかるさに慣れてしまった化物は二度と夜には帰れないのに
3
大空をパラセーリング羽ばたいてこれが「自由」の代名詞かも
6
煮え切らない暮らしをほんの少しだけ あなたに褒めてもらいたいだけ
9
ほくろとかシミとか、数えると増えるよ じゃあ幸せも? ひいふうみ
6
両手上げ「わからなーい」とリアクション見せられ思考がとまった会話
8
医者の出す抗鬱薬は効かないが 愛の言葉が私を癒す
11
日の暮れにとなりの花を羨んだ 伏せたまつげの
初心
(
うぶ
)
なきらめき
6
何故にファンヒーターは裸に近い格好のとき石油無くなる
12
フロントガラスに潰れる水滴がざらつきだして右足硬い
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手放してようやくそれと気づきます落下している無重力です
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