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空想の 世界で遊ぶ 少女の日々 年取りてまたあの頃に戻りぬ
10
ピタゴラの玉の軌跡のなぞる詩 転がる変わる心トリック
16
花ひとつ新芽に咲けるサボテンの 人の痛みに寄り添わむとか
21
春が来るそれはよろしきことながら そのあとに来る夏がうとまし
22
いっしんに冬の太陽あびて立つ風にゆれてもゆれないススキ
13
目覚めれば 久々の雨音 本物の春来る前に こんな朝も良し
9
夢見てた? ニヤニヤ寝言 言ってたよ へぇそうなんだ なんて言ってた?
4
空っぽのエレベーターがお似合いのマトリョーシカの僕は空っぽ
9
あの夏を 満たすは 誰も 知らない 日 雨は 亡くした 記憶の かたち
6
コルティナの 白き山々輝きて 歓声の渦歴史を刻む
25
夢を食む 声なき声を芽吹かせば不戦の旗は草の根に立つ
29
時間なき 我をみかねた カフェ店長 ひと休みしな クッキー差し入れ
26
納豆と 卵が賞味 期限の日 納豆チャーハン 夜のやすらぎ
32
木の芽月 陽射し日ごとに力付け グリーン吊るすや明るき窓辺
44
帰宅する食べるすぐ寝るチャージする
凍
(
しば
)
れる割れる湖面の上で
17
しだれ梅 硬い蕾が 揺れている 春はまだかな 口ずさむ夜
29
生涯ではじめて君との約束を小指じゃなくて薬指でする
9
スナックで 知り合った人 皆あだ名 お通夜の晩に 本名を知る
6
ビジネスの顔で棒読み本当はあの時みたく笑い合いたい
24
付き合って 結婚をして 子どもいて まだ下の名で キミを呼べない
5
作っては比べて作りまた比べ 好きで終われぬ 終わらぬ創作
8
今日もまた やさしい人の朗らかな挨拶だけで生き延びていた
11
再調査 済めば一刻 再稼働 我の人生の 基準値知らず
9
争点が 絞り絞られ こぼれ落ち 声なき声は 闇に消え去り
14
一生の 振り子を持つは 運命と 知れども今は 君に預ける
8
飛行機の 音が近づき 遠ざかる 70キロ先 仙台空港
10
忘れたよ 大阪万博 マスコット ああ「ミャクミャク」だ 覚えてる?
4
国のため 自分のために 生きる世に 人の未来は 消えてありなむ
5
永遠に 同じ空間 過ごしたい 塵になりたる 命なれども
5
現代の 経済格差 表出す オリンピックは 差別の祭典
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