忘れてた君の季節が来たことを ひどいさよなら忘れてないよ
6
痛点のない腕が欲しい夜もすがら君を抱えて眠れるように
11
愛が重、いんではなくて、愛されな、いと死んでしま、う生き物だか、ら
5
全身がささくれになり薄く皮を剥げばなんにも残らない俺
8
白い息 夜空の星を 鮮明に 彩り雫と なって落ちゆく
8
恋ならば 好きでいられた 愛ならば 嫌いになれない 君を憎んだ
7
生保でもなぜあの人は贅沢を?ただ網の目をくぐれない吾
7
枯れた葉を切られて痛いもう止めて!そう聞こえないし丁寧に切る
6
これまでに楽しかったという記憶、辛い記憶に書き換えられてる
12
その薬お願いしてもだめなんだ。安らかに眠る最期の合法
5
人生がうまく行かないばっかりに捨ててしまえばいいと投げやり
8
死ぬ事と死後の事とを思う時惜しむ誰かが居るのかと問う
7
寒風に雪の匂いのする雨と吊るした柿の振れて夕暮れ
16
人間が店員の皮 被るなり どうして下に 見られるのだろう
5
締時間 多彩なアイテム 投げる僕 キミは一言 ありがとしかない
3
イベントの 締め前アイテム 飛ぶ枠で 私の推しは ありがとBot
3
風景が 筆とキャンバス 色彩の 街も色づく 芸術の秋
6
後世に語り継ぎたい一日で 陽射しの名残が星になってく
11
もう少し 大人になりたいと 少しだけ 大人になり過ぎたの 隙間で生きてる
11
この家にスーツケースを取りに来る それだけの人来て帰ってく
7
スリタカリ街娼達にご用心無人の路地で凍える看板
3
最終の銀座線にて醜女たち潰れた顔で呆けて眠る
4
仏蘭西ふらんすの セールのチーズを山と積み ほろよいを飲む のんびりも良き
8
はんこケース いろんな形があるけれど 実家さとの認印 ミニミニポスト(丸型)
4
世紀末、全てが終わる夜、人を愉しますための打ち上げ花火
5
壊れてくイメージの中で火をつけた客間のピアノは線香薫る
7
あらがえぬ淋しい香気にさそわれてあなたのもとへ歩き出す秋
8
もういないあなたの余熱に触れている教えてもらった曲を聴く時
8
親友と交換日記ノートには ハートマークがこぞって踊る
9
全力で敗れたことを生きがいに曾孫の代までっていくので
6