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齢
(
よわい
)
重ね 「鏡の
疎
(
うと
)
まし」 と言う人を 思い出しつつ
髪梳
(
かみす
)
く
夕
(
ゆうべ
)
33
ふきのとう身を寄せあってのびてゆき川原にそよぐこびとの団地
14
昼休み 雨後の晴れ間の風涼し 公園の
躑躅
(
つつじ
)
光る雫
30
雨に濡れ萎れ俯くツツジ花 父性本能やや疼きたり
20
ラム肉のカレーライスを食べながら 「異邦人」などハミングしをり
22
今晩はカレーライスの予告あり 土砂降りの中家路を急ぐ
19
「ダブルチーズバーガーセット
2
つ ポテト
L
サイズに変更で」
4
言わないことと言えないことは違うみたいよ 半分に切る冷凍ハンバーグ
4
葬式がわが人生の初主役ワクワクしちゃう踊りだしそう
17
血管を全部つなげる地球なんか一周もしない僕らの夜に
4
激安な呑み屋のワンオペ店員に愛想がなくてちょっと嬉しい
14
大リーグ 野茂イチローが 始発駅 後は順列 札束が舞い
16
わたしたちではなくわたしでいたかった蟻の行列横切るバッタ
6
L
I
N
E
にて通信したき
夫
(
われ
)
なるも オンデマンドなる
妻
(
きみ
)
の扱い
10
緑と青呼び名にしきたりある国に トマトと青じその和クルス
5
お電話ありがとうございます俺です俺を構成する
42
ガロンの憎しみ
5
燦然と自らを疑わず 母が買いしピンクのガーベラ
6
初夏
摘
(
つま
)
む君の箸先見つめをりセロリの
緑
(
あお
)
さに気づく夕暮れ
29
いっさいは過ぎていきます繰り返し目覚めるうちにもう朝顔が
15
雨上がり 虹の掛かった 夕空に 願いをどうぞ お一ついかが?
9
風呂掃除カビキラー足すカメムシのにおいこいつぁあ混ぜるなヤバい
21
届けられ 荷物に赤字で 天地無用 わかるような
解
(
げ
)
せないような
10
腕を上げ翼が生える気がしてる 連休前の準備運動
24
口笛の成り損ないは空へ舞い街を奏でる雨として落つ
13
雨音で起きてまどろむ窓白し 届く子供の声は目覚まし
14
お気に入りの傘に
描
(
か
)
かれし向日葵で雨跳ね返しいざ進みゆく
14
花束を抱きしめる腕直角に 花って意外と口下手なんだな
8
公園で遊んだあの子は一番に幼なじみは五番になりぬる
15
夏のよな 強い陽射しに
怯
(
ひる
)
む午後 黄昏に吹く風なんと涼やか
23
藤散れば完了形の「愛せり」と知りて気づける高三の夏/サ行変格活用と。
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