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雨音に慰められた夜もある伊達を気取って濡れて歩こう
11
ゆふぐれに黒を一滴さしたあと不機嫌な雲しっぽをのばす
13
雨の日は 映画鑑賞 定番とす
晴耕雨読
(
せいこううどく
)
を 楽しみにけり
13
真っ二つ割れたお気にのマグカップ僕の身代わり傷を引き受け
27
俺はまだ本気を出してないだけだそう呟いて鼻くそほじくる
16
干し物を取り込みぬ午後 ベランダを舞ふ蝶に癒さるる 薫風
33
紫陽花よ母の愛せしつぼみたちのぞく紫あさひを待てり
26
娘より「和顔愛語」と諭されて寂しき顔のピエロの笑い
38
妹の「びっくりしたけど大丈夫!」LINEに安堵す 早朝の揺れ /十勝
31
ショボ雨が 家出るや否や サザ雨に もうワイパーも 追いつかないほど
13
雨粒が 藤の魅力を 引き立てて 疲れた我に 癒しを与え
35
何故だろう ふと寂しさが 込み上げる 眠れぬ夜に 貴女を想い
26
ニュースにもならなくなりし戦争の弔ひあまた続く今日かな
16
ポロポロと四月の雨の落ちる朝母送り出すデイサービスの日
27
薫風の
八東川
(
はっとうがわ
)
を鯉渡し水の匂ひに聴く夏便り
23
星月夜扉はずっと閉じたままギンヤンマしか棲んでないのに/折句・ホトトギス
13
言葉にて 画像を描く ラジオなら 震災報道 頼りにするぜ
18
リプ欄の 言い争いを 見て思う ここでの勝ちに 価値はないのに…
7
朝まだき 夢の途中に 雨音が あの夜と今日を 掻き混ぜていく
22
蝶の舞う 春うららかに つむじ風 明日の行方は 誰ぞ知るらむ
15
指先で籠めたる微熱 数
糎
(
センチ
)
先の未来へ幾千里駆く
13
点々と 続く足跡追いかけて 愛しき
愛猫
(
きみ
)
は陽だまりの中
31
眦
(
まなじり
)
が下がり優しさ増す
表情
(
かほ
)
の 老いか愛かは問ふまでもなく
30
歳を取る速度は ぼくら違うけど ずっと一緒にいるよ、約束
21
看板の
(
三十詩
)
基準が変わった?月曜日ビックリ新鮮新芽の春ね
15
重いまま沈んでゆけば潜水艦 泡に装甲深海探検
13
温暖化 舗装道路が 招きたる 「 草花 昆虫 外来種」 (※)人間に起因す
12
本棚も椅子もベッドも溶けていく 夜に溶けない私は一人
18
いつの間に 去って行く人 影もなく 「引きこもり」なる 第一世代 (※)大人しい人が退学していきました
15
木々芽吹く あふれる
“生”
に耐えかねて 鼻をつまんで 街を歩きぬ
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