戻れない二十歳はあれど ウィンストン頼りないけど重しにしよう
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積雪五十センチ白い恋人も長居は甚だ迷惑に
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「真夜中のチュッ」とラインをくれる仲「好き」と言われたことはないのに
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曇りなら粉雪見上げ、晴れならば星座を愛でる。それだけの冬。
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ソリ滑り 孫の役割おねだりで 綻ぶ顔を忘れてないよ
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ありあけの月かたぶきていづれゆく道に涅槃の雪降らせつゝ
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生真面目で、誤解されがちなきみだからきみなんだよと それでどうか、と
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ベランダの手摺に積もる雪を見て溶け行く雪もただ眺めてた
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覚えたいと思えどややむずかしいカラビヤウ多様体という語
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雪はつもり子と犬駆ける午前十時 雪は溶けて平和も去る午後十時
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ビッグバン以前の宇宙は謎のまま解ければ消滅パチンっと弾け
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日曜につい手を伸ばしたバーボンは いつもは気づかぬ苦味が強く
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当確の打ち間違えをお詫びするそれを見たくて夜更かしをする
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きみたちに勧められるもの多すぎて 迷いに迷う、そんな幸せ
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殺してやるビール片手に言ふだけの 我が人生は悔いと悔いと悔い
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飼い猫やおまえもおれのかごの鳥 幸せにして哀しきものを
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世界には馴染めぬ神の遣いかと錯覚してもきみは人間(の、はず)
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花に疎き我の隣に立ちて コスモスとあなたはそっと呼びぬ
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瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき服等ふくら
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ごみ収集日のチーズ一片 この猫と吾との一昔
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横に立つおにいの持ち方を真似してはみがきをしてみる幼年期のある夜に
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昼寝する吾に寄り添う猫がいて 欠伸のあとに閉じた口 白し
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いつの日かウイルスみたいな言霊で人の悪意を浄化したいよ
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普段とは 違う弱気な 君と会う 目元に滲む マスカラの黒
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冷えすぎた 身体を癒す 豚骨の 匂い誘われ 太麺啜る
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作詞家になりたい人は手を上げて「ハーイ英明エレジーばかり」
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目の上に手を置き眠る猫のいて人の様子と重ねて見入る
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あの人の性欲すらも手に入れたい 恋人なんかになりたくはない
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耳たぶの冷たさをなで身をすくむ 君乗るバスを待つ停留所
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風止みて零下の夜はしんしんと白さ静けき雪灯りの街
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