青空に5時のチャイムが鳴り響く あの頃だったら走って帰る
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大人ゆえ大人だから大人こそ見返りなき愛あなたに捧ぐ
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あの人は何をやっても許されて語り継がれて伝説となり
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合宿でぎっくり腰の十五歳 クロール足攣る十六歳
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鐘つきて余韻の長くきゆるまでたたずみをれば木に鳥の啼く
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ヒカキンにキャメルクラッチ決めた時 セイキンにもダメージが行ってる
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駅メロの残るホームに佇めば 往きしモノ・コト 逝きし人・時
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真夜中に神の鼓笛隊ちから借る明けてかげなく面映ゆかげる
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旧友の縁の取り持つ「北とぴあ」 孫の合唱 LINEに響く
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きみが跳ぶ! その瞬間に世界から音が消え去るような日もある
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キレそうになったら見てる 左手の壁を殴ったときの傷跡
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備蓄米千九百円なるを見る 枯れたはずの情熱のダッシュ
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行く人もまばらな午後にしとしとと濡れる舗装路並み木を映し
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中古とは歴史が深いとも言える海にアクスタをかざしてみる
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医師の持つ権威のひかり 事務員を怒鳴り散らした患者も微笑む
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見上げたる 雲薄みつつ 陽の一筋  指し示す地(つち) ここに明からし
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小雨降る 一人秘かに 畑にて 苗を眺めて ほくそ笑むとは
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ヨシノリが救った世界を破壊してうまれた勇者の原罪を問う
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遊歩道 泰山木の 白き大輪ハナ(ハナ) 見上ぐるたびに こころ澄みゆく
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公園の芝生広場は養生中 人は入れず野鳥の楽園
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さき螺旋階段の如し 捩花ネジバナ咲きをり 空梅雨からつゆの通勤路
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ハニーズのおなじキャミワンピ黒ワンピ着た女性ひとが(笑) 我よりちょっぴり背が高いかな>三宮駅構内
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朝活は集中できるぞお前らも言い残し課長午前を夢で整う
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我が歌が掲載されし会員誌 読むことなしとうそぶく人も
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6月と思うな8月思うよに予報士の声心にとめて
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まだ梅雨も明けちゃいないのにカンカン帽 だって明日は真夏の気候
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まだ梅雨も明けちゃいないのにカンカン帽 レースとリボンで赤毛のアンふう(キャンディキャンディかな?w)
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もし俺が先に死んだら母さんはどうなるだろと気づいて恐怖
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母さんのわけのわからぬガラクタもまあ取っておく生きてる内は
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花束を抱えて走る 病院の禁止を越えてお前に会いたい
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