朝起きて送り出すまで二時間の特別な時間プライムタイムはもう二年切り
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遭遇のかど影と光がすれ違い風がわたしの明日の名を呼ぶ / 遭遇の角
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庭園に 映える苔道 ふわふわで 手触りだけで 心癒され
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「湯冷めせんときよ」とかかる母の声 実家っていいな 家族っていいな
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タヌ猫や 昨夜はどこで寝たんだい 「にーたん」(弟)「ねーたん」(弟嫁)だいすきだから>義妹は今回は来てないけど、猫大好き😻来た時はモフりまくる(笑)
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弟は出張行くまでゆっくり寝 母と私は ひそひそ小声(起こさぬように)
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酔いざましがてら 語らいゆっくりと 同じ速度で友と 駅まで
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夏至前の雲一つない空なのに 私の腹がゴロピーと鳴る(来そうっ)
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見たくない世界は時には目をつぶれ眼鏡はきみの瞳となりて
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耳朶を刺すファーストピアスの輝きに寄る辺ない私をあずける
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のぼりくる暗雲じつと聳えども覚めずあれかしけさの安寧
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傷跡を忘れて走り出す彼といろんな夜を駆け抜けました
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きみのため桜の枝を摘んできた花はさらに短命になった
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ぽつり立つ清流の岸の釣り人に幾年経てども亡兄が重なり
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アブラハムを共通の祖とする民たちが戦にあけくるるおぞましき日々
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要介の渡る車道に君がいて脇の支えに胸張り歩く
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ひるねして よるひるさかさ ごみだしの ごじはおひさま なつじかん オハー
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何時もなら はしゃぐ孫らの声も無く 父の日寂しく牛タンを焼く 
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うたかたは AI翻訳 載っていて 火星語からも 三十一になる︵うそ︶
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じしんきて どくただよって じしんきて やまいはやって いくさにいくさ
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くちなしと あじさいさいたと こえかけた おりんあまおと 膝がおれない
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美しい花にはとげがあるそうな 胸を刺したる思慕の痛みよ
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光る陽を黄色で塗った幼き日赤い太陽が正しいと知る
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桃の香を まといて歩く 背のひとつ 誰にもなれず ただ春を行く
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夏休み プール教室 行く時の 天候と気分 人によりけり
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二階なる コンクリ隙間に 芽を出せし 木の青き実を なめて甘しと
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私のこと 好く人なんて いないのは 私も同じく 好いてないから
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暗いなら 明るくすれば いいじゃない 処方せられし 平等の薬
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「せ」と「と」と「う」と「ち」が脳内で弾けては鼻腔に香るみかん/海風
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誕生日だと知らなくてコンビニで買ったぼく用ケーキ、バイバイ
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