「どうせまた前とおんなじ検査でしょ?」だけどかあさん時は進んだ
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「何かねえ着ていくものが困るなぁ」そうねお腹も背中も診ないね
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あす母が痴呆の進行具合など診てもらいます。母さんだもの
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車など持たぬ暮らしをしてるから暫定税率なんのことやら
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明後日で閉まる書店でふと思う定期購読困るだろうなと
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おそろいのバニラのリップ先輩に渡すタクラミする星月夜/ご所望により
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旧暦の重陽だって知っちゃうとキミに逢いたくてたまらなくなる
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トホホの日「何かあった?」と言うキミが居たから今日はウフフになりぬ/十月尽
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「皆様の総意」ばかりが気になって何も出来ない自分が嫌い
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君がふと あふれるように 笑うから 一滴こぼさず 受け止めに行く
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素粒子までほどけた「私」でもきつと同じ選択をするのだらう
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旅の空懐中時計の古りがたき音しづかなる甘き涙へ
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のこされたスケッチの山を詰め込みて旅立つありしきみをはむと
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文明の 進化が暇を 加速させ うつ病と殺る 戦争ごっこ
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くだらない パーソナライズ 似たような 動画ばかりが 溢れていて。
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暮れ際のざしの低く伸びていて光る舗道の凹凸おうとつを見る
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公園のトイレに灯る明かりさえ胸締め付ける風吹きすさぶ夜
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恋をしてあなたの一部を神にして私のために生きてしまった
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勉強を、融資が欲しいこの秋の熊の嗜好はさまざまありて
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十日ほど家を空ければ秋の庭マリーゴールドさえも霜枯れ
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利他的に誰かのために生きている そんな気がする自分が好きで
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秋晴れに病後の友と並木道歩けば優し木洩れ日そそぐ
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ハイボール冷たい水は嫌なのに何故にスイスイ喉を流れる?
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いつもとは違う気がする軽やかに踏みしめる路新しい靴
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シーズン初 きのこのポトフで ほっこりと 梨は少々 熟れすぎていて
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若き日に いさかそねみて 去りし人の  今何処にか 初秋はつあきの雲
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この時期に 必ず同じ 夢を見る 貴女がでてきて 笑顔止まらず
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磐梯山初冠雪と知らせあり雲の合間にひときわ白く
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お祭りの夜に賑わう端っこでラムネの瓶は夏を見送る
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足下の冷ゆる車内は 木枯しに気づかぬ 乗客は寒からう
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