『だし昆布多いと美味しい』こんぶ茶は予防食だと知ってて褒める
23
擦り下ろす腕力までも衰えてなお母のため生姜汁絞る
29
一日にほんの小さな一錠で脳梗塞を逃れてる母
31
苛立ちを三日こらえて立ち止まれ先人の言う知恵に鎮める
26
この世には善人なんて居ないのかそう思わせる人的受難
23
坂の途中 遅れて歩く 母親に 背中が親父に 似てると言われ
8
泣かせよう 泣かせようとする ドラマ観て 泣いてる母の 横顔に泣く
12
地上から 地獄へ通う 毎日が キミと出会って 楽しくなった
4
かいまきを 引きずりながら 布団敷く 子どもらを見て あたたかくなる
5
さよならと さようならとの 違い聞く キミは笑って それは秘密よ
3
コンコココン のコンコンコン ノってるなぁ 日曜の昼 置き配のひと
5
仕事中 居眠りしてたと キミが言う 昨日の夜は 頑張ったもんね
3
沈黙に溢れるばかりの愛ありて 口の端ついた 言の葉の罪
15
人間は元来、孤独。なんたってお腹は空くし喉も乾くし
7
指切りを解いたあともぬくもりをクリスマスまでお忘れなきよう
24
誰一人 仮面無しでは いられない それが役者人らの 箱庭芝居
6
今年最後に逢う人はキミがいい 毎年想いいつも叶わず/夢
25
つじつまを合わせる様に誘われるそんな私はキミに逢いたい/キミ以外からの誘い
22
逃げ場なし? 行ってみなけりゃ 分からない 言ったもん勝ち 極悪表裏
4
湯の中で 柚子をクルクル 転がして 楽しみながら 厄除けする夜
23
あたたかな掌に触れられて柚子湯より身体の芯が熱くなる夜/冬至
24
うまいでも不味いでもなく母さんは顔顰め食む冬至の南瓜/認知症
25
言葉など 塵と同義の 世の中に 語るも無駄な 自分のことば
7
常ならむ モノが欲しくば 志 月陽に掲げ 透かし見たらば
7
かぼちゃさま 別名「ん」抱く なんきんよ
6
熱々の潰したカボチャに片栗粉絶妙にあいソウルフードは
27
冬至の暮 我が影伸びて 君を越す
2
人は皆 選り良き道を 探しては 弱いが故に 今を求める
7
冬の日のまだ日も昇らぬ早いうち灰色ばかりの空とスウェット
16
柚子湯にも浸からずカボチャを食べずとも日は暮れていく12月22日
10