大晦日真白き霜のあぜみちを感謝を数えサクサク歩く
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夏の日に熱吸いきった冷えぴたが 冬になったら貼るカイロになる
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たいへんだ たまごが尽きた おそばには たまご不可欠 リストに入れる
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休憩をするの忘れていませんか ひとつ伸びをして 深呼吸しよ
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しあわせな 夢を見ました うつつかな 暖をもとめて ねこが乗ってくる
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あしもとに ねこのぬくもり あたたかく このまま永遠に ここから永遠に
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鼻なぞる 空気の匂いも 見慣れてる 風景さえも 年の瀬ならでは
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病室の繭から出れば年の瀬のまちはわれをも主婦にもどしぬ
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散らかって調和のとれぬ中に居て落ち着けるのが我が家と知りぬ
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もう一度食べたいものは母さんの生姜の利いた大きなういろう
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うっすらと積もった雪に雀らの足跡を見る楽しみがある
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寒気かんき深まりぬ歳暮さいぼに 開花せし 葉の枇杷びわさき白ひ花
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猫かしら犬なのかしらと思いつつ足跡と歩く雪積もる道
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薄皮を剥いた数の子・枝豆が枡におさまるお節の一品
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七月の大失速はブレーク時始まっていて貧打に泣いて
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詰め込んだ後悔たちが置き去りにされた晦日のごみステーション
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負け越しの年と思えり年の瀬に「B.Jブリジットジョーンズの日記」で憂さを晴らせし
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土をわり芽吹く緑のえんどうの産声聞こゆ木枯しの笛
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冬晴れの富士はふわりと雲浮かべポパイのパイプくゆらすように
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信号待ちレッサーパンダ立つ動画から目を逸らせば横断歩道を走るじじい
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ささやかなお節と餅のある平和 来る年祈る有事なき事
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見上げれば 四羽の鷲が空に舞ふ くるりと旋回冬晴れの碧
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商店街を抜ける間 僕たちが見れなかったクラッカーのような初雪 
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孫達と 遊ぶ休暇は 楽しみも 速さとパワー ついていけない
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寝たいのに寝付けないから人生は 願った夢の叶い難さよ
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眠れずに想い出降り積む年の瀬にうたかたの友愛してやまず/らいとしょっぷより
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眠れずに父よ母よと呼びてみる吾に降り積もる愛(め)ぐし面影
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知らざりし流星散乱による通信のホワイトノイズに冬空見上ぐ
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現実を夢に戻して糖尿は忘れたらいいさあ初恋だ
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来年は欠けた自分を取り戻し 闇と無縁の日々過ごしたい
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