扉開(あ)く向こうに何があるのかをおすまし顔で知らぬげに夏
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嘱託へ衣替えかなiMac Linux着て窓際にゐる
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独り言 おおきな声で 云っている 空しいけれど 心地よい朝
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ピリリ効くわさび醤油でキューちくを食みて涼まん夏の日の晩
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パナマ帽羽織りが粋なお頭が 早く行け行け雪駄で急かし
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真っ黒な濡れたワンコが見えますか 虹滑ってる、あれがうちのこ
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労りの言葉の嬉し朝涼に 鳴き出す蝉と今日を始めり
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三次元距離では測れぬ「送信」と親指の間を満たすもの
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ベランダで熱風吐き出す室外機 破れ船の水 掻き出すごとくに
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雪壁と茂る草木と真逆でも 同じ峠の見通せぬ道
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君と夜 眺めた月が あった位置 今すぐ夜に ならないものか
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手摺(てすり)伝ひ 徐(おもむろ)に上りぬ媼(おうな) 点検中のエスカレーター
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空に発つ木の葉が俺をひと目見て飛んてきたから前が見えない
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あの人の手は頬杖をつくためにあるようでとても近寄れません
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長雨を抜けた先には虹かかる あなたと紡ぐ言の葉の庭
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誰この子この下はだれこれはだれ 男児はたまに団子に変わる
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馴染みの地 なお離れ難く 青雲の  夢追ふ老いの 後ろ髪引く
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慣性の法則の法則でまた胸抱かれ 擦り切れているブレーキパッド
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ピンク色 ラメが縁取る貝のよな 霊安室に落ちている爪
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砂さらう脚の形に扇状地 水着に落ちたアイスクリーム
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習慣で買い置くじゃが芋暑いほど胡瓜や葉もの出番に迷いし
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散り散りに走ってにげた粒の跡ヒヤリつめたい液体窒素
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今更か泣いた顔すら綺麗だと後の祭りのはじまりはじまり
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ねこたちも 涼みはじめる 熱帯夜 えあこんのかぜ あたるところに
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二十年(ふたとせ)経しテレビアンテナの交換で画面鮮明! 雨ニモマケズ
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彩りの花満つ朝のベランダの静寂へ歌い心躍れり
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汗だくでバスに乗り込む人たちに冷えたるバスは天国なりし
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朝9時にすでに汗ばむ暑さなり汗を拭いつバス待ちており
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死にたれば 認知したるる 吾も消え 己の死など ついぞわからじ
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好きじゃない なのにどうしてあの人はこんなに心乱すんだろう
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