新築も 搬入足場は にぎやかも くぎうつ人は いちにちひとり \ツーバイフォーからか人手不足か
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天日干しされてる梅を窓越しにエアコン効いた部屋から見てる
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うた友の一人ひとりが愛おしく程よい距離の家族のような
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明けまして何か善き事ありそうで胸の辺りが軽くありんす
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就活に疲れた夕べ ヤドカリがテレビで殻を奪い合ってる
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真夏日のコインランドリーばあひとり「明日しれぬ身に洗濯機高い」 / 買ったほうが良いと思います
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高台の 展望塔から 見る街は 稲の絨毯 さらさらなびく
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美術館 斬新な絵に 驚きを 描いた日付が 書かれているだけ
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ただありあけの月ののこれる独り寝を誰がためとてやまんじりとせぬ
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雨宿り ラウンジで待つ 隣席の かき氷には 桃が丸ごと
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この辺で ベテラン家電 引退す 新たな君と コンビ結成
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耳すませ 早帰りの学生と 選挙演説と 蝉たちと ー混じる夏の声色
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かげろふの衆がひしめく蜃気楼 ポカリ500でノー天気なボク
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木陰涼し取引先の駐車場 アポの刻までしばし一息
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かたくなな心の壁を破壊して暴かれたねがい 責任をとって
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真夏日を労う如く残月に 見守られつつ今朝も職場へ
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昨夜はね カモミール飲む ねこ母と 背中合わせで ちま猫 おみずのむ😸>背中合わせで、はーなーれて、ゆく〜♪ ah〜♪(『恋の抑止力』水樹奈々)
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照りつける陽に目を伏せて歩くわれ しかと前見て駆けゆく少年
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百八の伯母に氷菓の一匙を 口に運べば若き日の顔
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立てぬ柴犬の 苦労の介護 我が身に重ね それでも生きて 我が愛犬の分も
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すっきりとせぬままノートに書き写ししっくり節が浮かぶ日を待つ
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柴犬しばの子の 二十歳を祝う 記念の日 飼い主ぬしねぎらい カードを贈る
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歓声と応援ラッパと実況と耳休ますには野球がよろし/ラジオ政見放送後は
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舌にあまきカルビで我ら幸せなほど ほんとうのことは言えないままで
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蝉の音が始まる頃に夏休み ツクツクボウシまだまだ先に
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人生に 春夏秋冬 あるけれど 一度だけだと 似て非なるもの
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近すぎて長くゐすぎて見誤るはじめてつかふLINEブロック
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崩壊が 楽しいはずが なかろうと 元気な内に やればよかった
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耳鳴りも 痰も鼻水 眼圧も 治らぬうちに 銀歯もとれた
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裁くまい 言いたいことは 押し殺し 一人こっそり 理想にトライ
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