ガキの頃クーラーなんか珍しく 夕涼みして花火などして
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今日一日エアコンつけずに過ごしたら 夕方の風ことに涼しく
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水のような空気のような存在になるにはちょいと影が濃すぎる
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たいようの ひかりでないと だめニャのか せんめんじょ洗面所にいる ゆらゆらニャンコ
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人は声から記憶なら森の音  褪せた縁側鳴らぬ風鈴
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つかれはて酒を飲むことそれだけが生きがいとなる人生もある
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微温湯ぬるまゆにつかり 夏空 仰ぎをり 水琴窟すいきんくつの音色の調べ
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騒がしい社会の海に手をつなぎ溺れていましょうほら見てヒトデ
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苔生した 静寂の朝 街道に 風鈴達が 彩る空気
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公園の 小高い山で 見る夕陽 池に写りし 心洗われ
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オアシスに刺さっておけばしばらくは心配ないよあっち行ってて
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涼風ははじめの一歩踏み出せず握った指をほどいてくれる
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この度の遅延をお詫び申し上げ悼みを噤むホワイトボード
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心が壊れてマウスをパソコンに投げて壊してしまった あ〜あ
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心地よき 三十六度 不感ふかんの湯 ついぞ長湯で つまを待たせし
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MLBに一喜一憂日が暮れるこれでいいのか後期高齢
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ふたりだけオーケストラの傘の中滲むつま先背伸びをしたの
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あぁ、それも あれも嘘だと 戻るより 信じ続けた あの日、鍵かけ
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不合格のメール開きて涙する 娘の背中そっと押したり
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美味しいし ヘルシー・美しうつくし 三拍子 セブンのいちごみるく寒天
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字足らずが苦手ってきみ言ってたけどわたし言葉足らずだよね、ごめん
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百万回する前にきっと死ぬんだろうなと噛み締めるしゃっくり
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熱風は過ぎて戻らず 推し活で買ったタオルの小さなほつれ
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何しても失敗しか起こらないからだんだん生きるのが怖くなってく
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お父さんお母さんと呼ぶことなく はや3年の月日過ぐ
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忘らるる 手羽元にくをば思わず 誓いてし 大根おほねのいのちの 惜しくもあるかな(訳:旦那に手羽元と大根買い物頼んだら、手羽元忘れてきて手羽元大根できんw)
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無起であるそれが私に課せられた美しからぬ原罪である
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といれゆき からだのねつを そとにだす ふゆばだったら ふるえがくるか
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朝体操 見上げる空に うっすらと 白く輝く 上弦の月
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ソーメンに もやしをいれて かるくゆで ︵のち水冷︶ きゅーりスライス 中華ドレッシングかけた \ちゅーしょく
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