おかあちゃん おきると いっしょに おみずのむ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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冷雨れいう アスファルト 照らす街灯 信号機のあやなす反射光
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けものへん付いていること忘れたかソファーの上で丸くなる猫
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蚊除けつけミニトマト畑へ出かけしにざる一杯なれど耳たぶかゆし
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一回も引かれなかった言葉たちだけで作ったまぼろしの辞書
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政界は とききたるなり興奮す誰がまことの野心家なるや
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いのち継ぐ点滴着けて帰る道 せわしナースの薄きことばと
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外気冷え車窓は薄く曇りたる 乗客たちの溜め息の露
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女房逃げ母屋取れれる大阪で生まれた女でいいかこの際/昭和風に
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星流る夜の近きを教えられ 手合わせ願ふ事考える
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蒸し暑い夏の終わりじゃないけれどサマーフィルムにのってが観たい
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眠れずに 管巻く私を置き去って 空は薄墨 山際映ゆる
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雨続き秋は静かに深まりぬハロウィンを待つかぼちゃのランタン
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薄明と だんじり担いだ壮年の 祭囃子に 秋を又聞く
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コンテンツ 消費するのも 楽しいが 能動的に 活きる喜び
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大根の 育ちし畑で鍬振う 見上げる空に秋茜飛ぶ 
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魚釣り 野草で食を 彩りし 清貧求める 老後の憧れ
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「何月になってもいいから 花火しよ」 その一言だけ いまだ言へずに
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私を見つけた愛しのドッペルのきみも夜をすり抜け別の陽だまりへ
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口吻を 君と交わした 砂浜で 夜空を眺め 途方に暮れる
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些細に触れる口の柔らかさその先がわからずネトフリを点ける
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ワインをこぼし後悔と同時に喜びが勝つパーティーをうたう
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毎年の ことだがいつも この頃に 寒いかどうか いつも忘れる
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お互いに 出会った時に この人と 思ったけれど 別れたふたり
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かぞえたら3×7×365でおおよそわかるぼくのおはなし
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月動く みにくい心にただ痛い 朝日の緞帳どんちょう「今日は目玉焼き?」
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慌ただしい人々照らす朝空はあまねく伸びる宇宙の端っこ
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別れても 仲が良すぎて 復縁と まわりは言うが それだけはない
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地球よりもでかい猫の腹の上で眠る夢をみたい
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ほんとうに まともなやつは わたしだけ ぶっこわれてると いわれてるけど
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