アレだアレ名前が出ないもどかしさ上見て口あく阿呆面
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我と彼 同じもの食べ 育つのに どうしてこうも 差があるのだろう
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訳もなく床の掃除を始めるはただ他の事手につかぬ日にて
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キラキラと 君がいた夏たからもの 俺の胸だけ残っているから
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電話から「取り残された感じ」とその声がきゅっとささって今会いに行くよ
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海花火 港でふたり座っては浴衣の君に 釘付けでした
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わからぬが 虫や魚や 鳥や猫 生きてるだけで 悩み暮らさず
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ヒトとして 不倫しようが愛あれば あいつの為に立ち会えバカが
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突き当りの通りをよぎるサイレンのふっつり絶えて暑さは募る
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死ぬときは爆発がいい それくらい私は人生の導火線
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予定日も 聞かずブロック サヨウナラ 膿もうがしのうが興味ないから
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ファイバーで 一人一人を つないでも 心は遠く 繋がらぬまま
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誕生日いわい酒 楽しみ待った同伴は 『笑わぬおまえ』 蟲喰いとはね
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幾億の時間をへだて星辰はきみのまなこに叙事詩をしるす
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サブスクでいい感じのジャズ聴きながら餃子を作るただひたすらに
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お互いに 笑顔でいれるときは去り 2度と笑わぬ 俺見て嗤えよ
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信号待ち木陰にらば少しだけ秋の顔した風のそよ吹く
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偏見に泣けど怒れど生きている アポトーシスでいつ自我は死ぬ?
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誰もまだ 十一月に メロン成り スイカが食える 未来を知らず
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次々と メロンが実る この気候 メロンにとって たまらん温度
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誰一人 顧みられぬ 事でさえ 神は忘れず 報いを賜う
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虫の声 変だ変だと 鳴いている 秋はどうした 熊も発狂
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本日のメインはシャインマスカット 3粒いっぺんに頬張るよろこび(八百屋で一房680円)
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普通の水 人救うこと できるけど できない自分 弱さを憎む
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テーブルに 青い小さな黄金虫こがねむし 「夏」のパズルのピースのように
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午後7時 「暗くなった」と呟いた 鬱で休んで 無駄にした夏
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僕を見る君の後ろに僕が見る君の未来の幾千の星
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ねこたちに休みはないから日曜も同じ時間にご飯をねだる
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照り返す ゲレンデの如 白線の眩し 真夏の横断歩道
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温度感 空気の変わる 瞬間に 気づく能力 無くしたいのに
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