かさならぬ音に気づいて石畳なきみちこそが子らの遊び場
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縁側にパンク・ロッカーたちさわぐような秋さえ遠ざかる夜
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吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
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それを見て かわいそうだと思うなら 私たちは一緒になるべきだ
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「畳だと一杯ひっかけたくなるな」隣の席の爺がつぶやく
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背比べ いつの間にやら 追いつかれ 父の威厳はもう無きものよ
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コタツ点け 足先触れた 柔らかさ 我の牙城と 鎮座する猫 
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ヤフー天気 ひっそり雪マークがつきて 和風ポトフを いそいそ煮込む
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ユウレイグモ どこからともなく出没 いつからいるんですか君は
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憧れのオオミズアオ 気品ある大判の前翅肉厚の胴
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ストーブに寄るいぬの背はきつねいろ短い春を待ち侘びている
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ホシハジロ ウミネコ オオバン 烏合の衆 赤で統一アクセント
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頭にはパワハラことば浮かべどもぐっとこらえて冷静に指示
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これを読むきみの前にはいないかもそれでもいるよいつもどこでも
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波が重なる浜で空を見上げた 砂に沈んだ浮標を蹴った
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ちぐはぐな、夢を見ていた 広い川 ゴルフ場目指し泳ぎ渡る
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ファッションでも なんでも今の時代イマドキ 流されがち みんなじゃなくて 自分のキモチで
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ねこたちは ナデナデでめざめ いどうする ひにゃたぼっこに よいおひよりお日和
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なんだかなぁ 夢の中で号泣しちゃったよ 毎月飲み会は じつはストレス?(予算と体力的に)
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パスタより 食べてるパンは 週七日! 不動の好きに 感謝状かな
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「バリ嘘です」 新しい風吹いたよな お相撲さんが 愛らしく見ゆ
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好きですね 言われて気づく パスタ好き 週に2回は 多いのだろうか
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遠雷えんらいおびえるきみかすかなこえで あの金色こんじきみみでてよ
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おとなしく聴力検査うける子の肩ごしに見る 白い氷雨を
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早く来た花粉の季節に待った掛けけ足行う布団干し
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山里から日が短い 町明かり 人の営み 思い巡らす
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遠雷に 犬が怯えて 息荒く 震え止まらず くわばらくわばらワン
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明日はね好きなアイドル武道館 行けないけれどスカパーで見る/Appare!です!
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ずっしりと燃やせるゴミの袋には襁褓おしめ 満タン水は重いぞ
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唐突に生島ヒロシも降板す「時代錯誤」と毅郎𠮟り/森本毅郎八十五歳
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