毎日の日課になったあの日から LINEのアイコン消されていないか
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足音に気付いてくれるあなたは僕の見返り美人
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生涯の友を探してみませんか月の会費は三百円です
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列車ゆく黒き枕木しらしらと霜輝きて金剛石
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うろおぼえ作法でやったお葬式いつか慣れる日来たりするかな
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彗星に君の心を乗せたげる さみしさなんて追いつけないわ
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山々のすべてに名前があるように 波もひとつずつ名前があるの
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助け合う 日本の心 健在と 希望を捨てず 上を向く朝
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早や一年 能登の優しき土に問ふ神や仏は御座おわしましたか
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猛暑ならその年の冬大雪と 北国の人予想あたりて
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向かい合い聖夜のカフェでココア飲む夫婦となりぬ長年ながとせたちて
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東雲の 下弦の月が細々と 雲の切れ間に さえ冴え光る 
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北の窓見遣ればあなたの家があるメッカのごとく想いを飛ばす
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史上初とふ八十センチ余の積雪に玄関先は雪の回廊
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紅茶茶碗ティカップむかひあふころわれと妻と横目に黄なる花櫚のあるも
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みつぎもの あくだいかんは ニギニギし わいろとるのは 民度のひくさ \イーロン孫氏ガーファにトヨタ
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朝なさなキツネの見廻り続くらし雪 に幾筋足あと残し
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『一口十』『凸凹八井』いちくちじゅう でこぼこはちいで組みあげた 家からたてた 将来の夢
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タン塩をうまく焼けたらそれでいい今年の功はそれだけでいい
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人生は太く短く面白く後悔は天国で待ってて
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断捨離さ三年前の年賀状縦に破いて夕飯は鍋
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一夜明けサンタは国へ帰ったかトナカイ連れてサーフィンかもね
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ゆるやかにまっすぐ曲がるふかふかの京阪電車永遠なんかよ
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冬枯れは赤信号の交差点でダンス·ダンス·ダンスする
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クリスマス 終わったら次 大晦日 年末年始 今年が終わる 
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1974桜咲くころ構内に立看板の朽ちて残れり
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歌声の遠くにひびく帰り道 冬の星座は舟屋の如く
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大きくも小さくもなく丁度よいそれが無いから代わりだって無い
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惨めさや不要領が堆積しこんな慈愛に変じたのかしら
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クリスマス ハロウィン正月 バレンタイン 祝いだらけの 日常に疲弊
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