時季くれば 咲く花散る花 一会いちえに感謝 また来年と 約束をして
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全員を さん付け呼びに しましょうと 決まったけれど 俺だけ先生
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ヒゲの先 五月の風を感じつつ のんびり見回り 路地ののら猫
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「ぼく」と「オレ」のおにごっこ 定まらない一人称に黒いランドセル
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奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
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新玉のお薦め調理など読みて 連休という日 やさしく消える
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ごおと吹く前線通過の追い風に 五月の葉々は散ることもなく
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わらしこの ために山抜き 海に投げ 村を守った だいだらぼっち「八郎」
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渾名あだなあり「貧乏草」とあんまりな 詠んで詫びたし 春紫苑ハルジオン咲け
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泣きながら 裸足で駆けた 霜の夜に まめ太に見えた モチモチの花「モチモチの木」
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ヒーローが 負けそうになる 展開は ヒーロー自ら 演出している
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連休は 休業日やすみが変わる この店で 昼餉を摂れた 今日の幸運
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恋文を百巻ももまき千巻ちまき送れども解けて語らふ言の葉もなし/寄粽恋
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電灯に群れる羽虫と星空を見上げる夜は蒸し暑いでしょう
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若き姉と はしゃぎをる傍らに 亡き祖父も映りぬ 古きビデオ
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磨いても 消えずに残る床の傷 聴こえくる30年 家族の足音
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あと少し歩けば家に着けるのに自販機のサイダーに釘付け
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靡く日はいつかと上の空ながら腹の底まで見せむこのこひ寄鯉幟恋
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夏影に足を延ばして跨線橋から見る列車と日の沈む町
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有名な物を知らない人たちが知らない物は無名だと言う
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五月雨の雲の上なら皐月晴れ明日待たるるその花菖蒲
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森がまだ醒めないうちに背伸びする鹿の口には藤の花房
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ここ数日天井回るその原因わけ内耳ないじだったり脳であったり/病院行こ⋯
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ガラス戸の向こうは春の青空もの内側は今日も曇天どんてん
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ごうごうと下の畑に吹く風が吸い込まれゆく雲の隙間に
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強風で 折れし芍薬しゃくやく 水に浮かべ 再びの命 そっとよみがえらす
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ちま猫ちゃん おかあちゃんのよこ まってるの おっきするのは いまかいまかと
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我先と 競うように 咲き成りて 花数だけの 魅力あるのに
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名を馳せる 写真家捉えた 被写体も 代わりにならず 咲けよ生きよ
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湿っけてるまとわりつく気もかき混ぜる風もしんどくてキチキチである
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