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僕たちが 不動と信じ すがるのは 昨非今是の 正義に過ぎぬ
23
またひとり友が逝ったと嘆く
汝
(
なれ
)
八十歳
(
やそとせ
)
生きればそりゃぁあなた
30
目の前を ずぶ濡れの人が 歩いてく 晴れるのを待つ 僕らの前を
6
窓越しにうっすら聞こえる雨音とエアコンの音喧嘩している
8
あそこだよ河を渡ってみんなにも話し続ける成河見せるね
5
春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
47
挨拶に「父」と呼ばれてこそばゆし モノクロの子のあどけなき日々
24
眼裏
(
まなうら
)
に浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
45
施設での
義姉
(
あね
)
の暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
27
ゆっくりと 二十数えて 温まる 気づけば二十 超えて幾年
7
パソコンの天寿を確認せしあとのハードディスクとメモリは形見
10
ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
26
後輩に 可愛いだけじゃ ダメですと 言われたけれど 我可愛いの?
9
じゃんけんぽん あっち向いてホイ じゃんけんぽん あっち向いてホイ はい僕の勝ち
4
来年は 手作りチョコに するからね そんなことより そばにいてよね
9
丸まった背 いっぱいに陽を浴び まどろむ君 束の間の春 明日は春寒
15
梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
32
今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
41
考えず生きることだけ教えられその日が来たら切り捨てられる
7
弟は確かな手つきで淀みなく描く弟みたいな図形を
11
枝垂れ梅のトンネル抜けて吹く風は戻りし寒さと芳香乗せて /梅林にて
34
日常はデジャヴをループ時間の輪 鍵は誰かの輪のなか周り
20
右利きで黒髪ショートでかわいくて 愛想振り撒く君が怖い
6
白鷺が 凛々しく立ちて 月曜を 労うように 明るく照らし
31
ゴッホ展に娘も誘い予約する たのしみを待つことの幸せ
29
細月
(
ほそつき
)
のやみ夜にもがく人を見て 病まず我が
軸
(
じく
)
持とうと想う
18
消していく過去も記憶も思い出も すべて初めて赤ちゃんセンサー
22
恋
(
こ
)
ふと
云
(
い
)
ふ
二文字
(
ふたもじ
)
の中に
綺羅星
(
きらぼし
)
と 風と泉と
夜櫻
(
よざくら
)
が
棲
(
す
)
む
31
東大卒すごい人だと休む俺いつかは俺もと戦う息子
14
会議漬け ランチを食べる 時間なく 隙間時間に 食すトースト
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