昨日まで 着かず離れず掛け布団 抱いて離さぬ肌寒の朝  
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夕暮れに おでんのささやきコンビニの 冷やし中華の日焼け跡から  
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長押しでなくちゃ切れないスイッチはあんた嫌いだ襟引っ張るな
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アリの巣は 何十年も昔から 子供の心 捕らえ続ける
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紺碧の空と海とが溶け合ってやっとぼくたちひとつになれる
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その昔わたしが通った公園で 娘と遊ぶ同じ遊具で
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今日はもう11月も9日で 蚊に刺されたよ夏の残党
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こんなこと 歌にしなくて いいじゃない 数える指に 気づいて笑う
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黒い鶴 一声発せば 間違いも 悪事も全て 無かったことに
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はきだめに 落ちれば鶴も 正義すら 染まるブラック 臭いヘドロに
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黒糖を料理に使いこなせずに塊舐めて満たす物あり
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グラニュー糖上白糖はほぼ同じ三温糖はトマトにかける
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座右ざゆうめい がく に入れずに 身に刻む 「どうにかなるさ なんとかなるさ」
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マルメロとかりんの見分け覚えてもカラスウリだけ用途を知らぬ
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マルメロの固い果実を切り刻みジャムをこさえる魔女か悪魔か
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体重が 増えたがあえて 気にしない 12キロなど 変動範囲
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チョコを食べ クッキーを食べ ブラックの コーヒーすすり また手を伸ばす
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目を閉じる 丈の足りない カーテンと 目に刺さる陽に そのズボラさに
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青が好き 仲間外れにされたってどんな色よりこの青が好き
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父親になりたかったな人生で一度は人に愛されている(から)
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病原に分たれ腐り堕ちれども 愛して,今は同じたましい
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のきに つるせし柿に日のさせば ひとつひとつのあかねなりけり
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散らぬまま終わる木犀花色せた今年の紅葉こうよう秋の変事
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米粒大と安易に言うが生米か?炊いた米なのか?外米もあるぞ
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いつ時も 忠誠心のワン返事 犬も歩けばミッション遂行  
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雑草と いう植物はないと言う 雑用という仕事もないな
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鯛焼きを友達と食べる帰る道「楽しみないとつまらないよね
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息子きみたちにのこせる財産ものは何も無い それなら兄弟仲良くやれると息子キミは笑った
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トイレにはホントに神様いるのかと 半信半疑で必死に磨く
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ほんとはね ちょっとストレス 溜まってる みんなそうかと 気を取り直し
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