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駅裏の屋台に並ぶ背広着た丸い背中にオヤジの悲哀
11
他人には干渉できぬ世界観を持ちぬ
彼
(
あ
)
の子は ゐつも独りで/従妹
24
藤棚の下に群れ伏す鹿たちを
朧
(
おぼろ
)
に照らす春日燈籠
16
宵闇に誘われ出でし
浮き魂
(
うきたま
)
の 薔薇に囚われ明けて戻らぬ
12
山の脊に 青葉茂れる 霧雨の 色濃き青葉 白銀の玉溢れ 心ときめき 夏は来ぬ
4
迫り来る 風の果てには 熱地獄 殺し殺され 世の掟なり
8
運あれば 風の谷間を くぐり抜け 夢の尻尾に 少し触れたき
13
さまざまな波が生まれて試し書き用紙は海の絵へと近づく
11
ビル群を星降るような夜空へと旅の車窓が着せ替えてゆく
14
大輪の花に飛びつく蜜蜂のように素直に会いに行きたい
11
寝転んで天気予報を眺めては家は良いなと瞼を落とす
12
揺れたる木々の間から 層を違えて 雲が伸び 明日は立夏
11
マフラー音 24時前 鳴り響く 暴走族否爆走族
7
楽しいは楽(らく)ではないが面白い意地は通すが無理は通さず
7
泥棒は 防犯カメラ 利用する やられる前に 対策もあり
6
震え声好きと伝えるその様を好きと笑える君が好きなの
4
たおやかな相対速度進む雲空の最中を進む街並み
5
外遊で 世の荒波を かわしたる まさに王道 政権党ぞ
9
ゆっくりと笑いかければ返されて小さい前歯が噛み切る唐揚げ
4
たけのこときのこで人は争いてポテコとなげわ争はずなり
6
墓参り ちまき供えて 夏が来る 月日の早さ 石に刻まれ
32
やや重き心配性を眠らせるゆくゆく先を
妨
(
さまた
)
げぬよう
28
白い雲皐月の空を埋めつくす筑波嶺隠す白の誘い
6
二回目のライヘンバッハ(深呼吸)ほんとうにこれが最後の事件?
6
大利根に筑波おろしの風舞て海にもまさる波の煌めき
14
初鰹食いながらのあの一言に女房むくれて酒を
注
(
つ
)
がない
10
賢ゆえ 騙されやすい 視聴覚 指一本で 財失えり
11
白杖のひと 耳澄ませ射的撃つ まちの祭りに鯉のぼり舞う
15
葉桜に 雀宿りて さつき雨 煙あたたか 湯の里暮れて 苦しみ分かち 飛びたたむ
3
賞賛を 求むことなく 積んどこう 苦いエグいも 旨味となりて
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