四十年ぶりにひく手の大きくて しとどに酔いし息子を送る
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トゲトゲともらった花束ブーケ今はまだおもひでならびに君を捨てられない
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響かない無意味の声を並べてる 自然淘汰の裁きを待つ身
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年越しの 妻が煮る蕎麦 腑に染みる 元日のも 心引かれる
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ぞろぞろと ぞろぞろぞろと ぞろぞろと ぞろぞろぞろと ぞろぞろとひと…
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言葉ってそんなに神様なんですか?lim n→∞ 短歌≒私歌を集めても肉になれない
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CMで午年であることを知る 貴方もきっとそうであるはず
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幼き日親に年玉預けるを思い出してもどうにもできずに
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山ありて登らぬ道など是非もなし挑む一歩をザクッと刻み
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お年玉 渡すや否や 姪っ子が  嬉しさあまって ぴょんぴょん跳ねた
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目が覚めていちばんはじめに触れたものを愛そうと決めた冬の日
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冷え切った手足と鈍い肩片目 火葬場で這って温もりをばと
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あらたまの年の初めの星空の兄はどの星 去年こぞに召されて
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リッツにも 負けぬご馳走 義母作る 角煮は絶品 三切れ食べた
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明けたねと トイレに起きた リビングで 息子と少し 話して寝る
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独りだとめでたき一月一日も只一年のとある一日
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十五人揃いし正月わいわいと九十九歳きゅうじゅうきゅうへ二歳のあけおめ
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こんなキャンプしてみたかったとはしゃぐ父 おでんとあったまったどぶろく
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咲き残る白き茶の花 初に見て ウォーク始めの褒美となりぬ
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後ろからそっと近寄りおさわりをして猫に怒られお正月/平和です
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初仕事 終えてようやく お雑煮を 味わう時間 有難き夜
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暖を取り 心を休め 包まれば 辛いを忘れ アイスをぺろり
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「離婚した」ショートケーキを食べながら昔みたいに君とおしゃべり
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年越しの天ぷらそばを食べ終わり除夜の鐘の音かすかに響く
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ふと思い 逸る焦燥 感じては 福が届けと 祈る年の瀬
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神様におねだりをする初詣さて賽銭はどうしようかな
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来ぬ君へ想ひを込めて歌います「泡沫慕情は浮世の空へ」 (チャラララ〜♪ )
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昨年に 納めたものも すぐ初め 止まることなく 今年は進む
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再現をこころむる 今年の雑煮 祖母の味へと 一歩近づき
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薄明かり 初日の出を待つ控え室 外で焚き火にふーと吹く音
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