銀蝿が群れる如くの音立てて若者バイク表道(おもて)を過ぎる
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ロッカーにたましいあずけ旅立ったあのひとはまだ帰ってこない
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卒業と就活かばんに詰め込んで「行ってきます」と「またね」を添える
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あの夏の夕暮れ 蛙の鳴き声と 下る坂道 郷愁かられ
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餌よこせ 猛る猫ども 挟撃す 我が安眠乙 ヒャッハー!
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東雲に たなびく記憶 遠ざかり 息づく若草 落ちるは雫
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腰トントン 胸乗る三毛の フミフミ拍 刻むぜマイケル Beat It!
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新卒の教師からかう楽しみに肩いからせし生徒いずこに
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向日葵が夏の光にひらかれて同じ彼方を見つめる夕空
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しらとり農場よりシャキシャキのキャベツの届きしが野菜室には収まらぬほど
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猫の顎 撫であげれば ゴロゴロと 部屋に轟くも 本日は晴天
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遠き日の 抽斗(ひきだし)の奥仕舞ひたる 白き便箋若き秘め事 
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世はいつも 有明の月 満たされぬ 満月追いし 人の世の常
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君のこと思い出すから聞けない曲『IRIS OUT』 は今日も飛ばして
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白眼を 倣わんとせし 我なれど 善き思われたし 人の業なり
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個人主義 自由を謳歌 せしもなお ネットの海に 連環の舟
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雨降りにペダルを漕げば水泳の心地で気持ち良きの夏旅
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この夜にドアを開ければ夜がある そこにあるのに行く宛がない
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ベランダを彩る花が今日あなた誕生日よと我に笑む朝
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誕生日迎えど無垢な花求め我が青春は続き微笑む
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目を瞑る 苦渋と気温で 寝苦しい ぐるぐる視界に 巡るシーン
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三億の命の種が一つだけ残っって生きた子に母は笑む
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玉ねぎと人参たっぷりみじん切り牛挽きトマトソースのパスタ
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紫の三つ葉と花は空色の種埋め七日のちのカタバミ
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美味いよと笑む亡き父がプラ杯に父の日揺れる養命酒なり
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行く旅の花を愛で乞う無垢な身へ歩む季節に心辺灯す
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悪人と分かれば後ろ足で蹴り走る白馬の眼は透き通る
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赤白の薔薇をグラスに立て古酒とソーダを注ぐカクテルAKIRA
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時間かけ 出会う一冊 人のごと
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看とり得ぬ 骸への嫌悪 濁りけり
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